しゅりー さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
時には昔の話をしようよ
私の個人的感想ですが、ジブリで最もシブイ作品だと思います。
まず豚とはいえ、あんなに人生経験のあるキャラを主人公に据えたアニメが
他のジブリ作品にありましょうか? たぶん無いと思います。
とにかくしっかりジブリらしい良いアニメなのですが、雰囲気がちょっと違う気がします。
本編開始前に表示される解説のような何かからして独特な印象を受けました。
※タイプライターの音を立てて10か国語の文章が記されます。
日本テレビのマスコットがなんかかわいいです。
紅の豚は子供の頃から何度も観ていますが、
最初に観た時は今ほどおもしろく感じませんでした。
はじめて本当におもしろい作品だと思えたのは高校の頃だと思います。
きっと、子供の頃はポルコをはじめとした登場人物達のウィットに富んだ台詞回しや
本編の世界、時代背景を全く理解出来ていなかったからでしょう。
子供心に理解出来たのは単純な映像美と飛空艇乗りのノリの良さくらいです。
最近また観てみましたが、空賊のボスの人情の厚さとか
ファシストの秘密警察相手に強かなピッコロ社の面々など改めて気付く点が多かったです。
また、EDテーマ「時には昔の話を」は社会人になってから聴くと物悲しい気分になり、
間奏部分で画面が滲みました。
歌詞の大部分が大人になってはじめて共感出来る。
でも共感出来ることが逆に寂しいという…なんとも言えませんが名曲です。
他にも仕草までひたすら渋いポルコのカッコよさや、
海や空、雲と太陽光線などの美しい映像を褒めちぎりたいですが、
そのあたりは実際に視聴していただければと思います。
私の中で何度観てもおもしろいアニメであることは間違いないです。