いおりょぎ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
おばかラブコメハーレムだけど、本当はシリアスもあるんだよ!(そろそろ二期が始まるので、一期振り返り。レビュータイトル微妙にニュアンスが違ったので微妙に変更(^^ゞ)
一期全話視聴。
原作未読。
4月から二期が始まるので、おさらいを含めてレビューします。
自分的には、ストーリー設定とキャラがかなり良かったです。
近未来「精霊」と呼ばれる美少女達が現れるようになった世界。
「精霊」が現れると「空間振」と言われる大爆発を伴う災害が起きてしまうため、人間達は「精霊」が現れるたびに避難しなければいけない生活を余議なくされていて、「精霊」は災厄とも呼ばれていました。
その「空間振」を起こさせないため、主人公「五河士道(いつかしどう)」だけが持つ特殊な能力で「精霊」を鎮めるのだけど、その方法はデートだったというお話。
基本的にはハーレム&ラブコメ&バトルアニメ。
ともかく「デート」で精霊たちに自分(士道)に好意を抱かせないといけないとあって、かなりのおふざけや下ネタが話のメインになっています。
特に士道をサポートする機関ラタトスクのメンバー達のおふざけは度を超えています( ̄▽ ̄;)
本当に軽そうなイメージだけど、実はシリアスでグッとくるシーンもあって、全体で見るとかなり筋が通っていて面白い作品なんです。
主人公の「五河士道」は、作中ではデートで振り回されているけど、至って真剣。
いきなり「精霊」を鎮めるデート役にさせられ戸惑いながらも、「精霊」が天敵ではなく、人間と同じ気持ちを持っていると分かり、それこそ命がけで彼女たちを守る姿は、かなりカッコいいですよ。
でもデート中はおばかですけどね…。
また「精霊」をはじめ女の子たちも個性的に描かれていて、作品に多様性を持たせてます。
最初の精霊「十香(とおか)」は、純粋でストレートな性格。士道への好意もけなげな感じですね。
「四糸乃(よしの)」は見た目は少女でおとなしいちょっとひきこもり。
うさパペット(よしのん)が喋ると別人格が現れるという二重人格の設定。
自分的には、お気に入りですね(*^_^*)
「時崎狂三(ときさきくるみ)」は特に強烈な個性。でも、一期では謎の多い精霊。
士道の「義理の妹」「琴里(ことり)」が、精霊を鎮める組織「ラタトスク」の司令官。
ツインテールのツンデレ妹キャラですね。
一期のメインストーリーは「琴里」のお話が中心かな。
そして、琴里と同じくらい存在感があるのが、人間の「鳶一折紙(とびいちおりがみ)」
精霊を討伐するための自衛隊組織「AST」の優秀な一員で、十香たちと対峙していきます。
「エヴァの綾波」と「脳コメの雪平」を足して割ったようなキャラかな。
まあ、細かく言うと長くなってしまうので割愛しますが、設定は結構細かく、実は奥が深くなっています。
アニメの大半がおばかや下ネタに充てられていて、そちらに目をとられかねない作りになってるのも事実です。
ただのおばかハーレムアニメにしか見えなくもないので、ちょっともったいないかなって思います。
でも、ちゃんと見てれば実はシリアスがあって楽しめるのも然りです。
まあ、ある意味あれだけ、おばかに時間を割いているのに、キャラの心情表現はしっかりできているのには感心します。
自分は特に十香を士道がかばって折紙に撃たれるシーンが強烈でした。
OP・EDは普通かな。
毎回変わる三石琴乃さんのOPのナレーションが、ちょっと面白かったかもww。
一期の製作会社は売却されて、今「いなこん」を作っているプロダクションアイムズにスタッフが移って二期を作るみたいなので、作品がぶれる事はなさそうですね。
でも、できれば二期はもう少し、ストーリーへの配分重視で作って欲しいなあ…。
一期はいいところで終わってしまったので、とにかく4月スタート作品の中でも期待度が高い作品の一つです!!