おきらく さんの感想・評価
4.1
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
特異なSFアニメ。アニメに関心がない人に見て欲しい。
SFなんて子供が見るものという概念を打ち破った、サンライズのロボットがでない宇宙アニメ。
宇宙ゴミの破壊力はすごい。最低でも時速8万キロだから弾丸よりも早すぎるから、破壊力はすごい。
人工衛星なしでは現代社会はなりたたない。それを破壊するのが寿命がつきた人工衛星と二段目、三段目のロケット。わずかに残った燃料で爆発して宇宙ゴミになる。それを人の力で排除する。
近い将来、それは実現するのは火をみるよりも明らかだが、実際はロボットが宇宙ゴミを除去する。人間が宇宙に行くのは今の技術では困難だし経済的に無理。
人間がロケットに乗り、月に行くには、雇用の確保と景気の回復、レベルが高い教育に福祉という土台が必要。だからロボット衛星で宇宙ゴミを落とすのが現実的。
そんな理屈なんだけど、近未来、二十一世紀後半には人類は宇宙に進出している。南北経済格差と環境汚染の問題を扱い、木星へ目差すハチマキの苦悩。他のSFアニメのような勧善懲悪ものではなく大人が見るアニメとしてなりたっている。
むしろ知性が低い人には理解できない良さがある。
放映されて十年たつが色あせない。実際は、はるか遠い数百年後の未来の話でも良かったが、やはり、現代の風景がないと親近感がない。ハードSFって商業的に失敗することも多いけど、この作品は幅広い年齢から支持されている。
やはり人物の描写が良かったのが、多くの人から受け入れられたと思う。