みかんとラッパ さんの感想・評価
4.1
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
死者から送られてくる最後のメッセージ”シゴフミ”
死者からの手紙”シゴフミ”を届けることを仕事とする
主人公のフミカ。
シゴフミは死者から生者に対する
最後のメッセージ
感謝の言葉、怨恨の思い
内容は様々
全てのシゴフミには
送り主にまつわる背景”物語”があるわけで
全話を通じそうした1話ないし2話構成の
主人公が出会った人々にまつわる話がメインの流れ
前半部分は若干、設定世界の不安定感を感じつつ
視聴してましたが
後半は予想もしない展開に…!?
まず全話に見られる彼岸と此岸のやり取りが
これまでにない形で表現されたアニメとなっていて
とても興味深かったのが一点
”死者の声を聞く”
震災による犠牲者を扱った
『想像ラジオ』(いとうせいこう著)
もそうでしたが
文学、アニメ
いずれにせよこういった作品のもつ
人間の「想像力」=「創造力」の凄さ
そういったのもをひしひしと感じながら
多くのことを考えさせてくれるのではないでしょうか
(つд⊂)
もう一つには
そうした全体の流れの中で
主人公にもスポットを当て
気がつけば主人公の視点で当初見入っていたはずの
視聴者は実は主人公の物語を俯瞰して見ていた
ということに気付かされる衝撃
スター・ウォーズが結局は
アナキンの物語に
ドラマERが結局は
カーターの物語に
収束していくように
物語の構成が非常に上手く作られていて
個人的にはかなりの名作だと思います
テーマ的に
暗い部分があります
虐待、いじめ、自殺…
ただそうした現実に
いかに生者として立ち向かっていくか
それは後半で明らかとなってくる
{netabare}フミカの二重人格構造における
フミカと文歌の対立と葛藤{/netabare}にも
よく表されていますが
決して彼岸と此岸の往来を軽視、美化する作品では
ないと思いますので
是非とも視聴をオススメしたい作品です!!!
ヽ(´▽`)/
音楽は
どこかのスパイみたく
いろいろな名前でご活躍されている
七瀬光さん
作品世界にぴったりの曲
音楽もとてもいいものが揃ってます
CVでは小山力也さんのキャラに注目!
(*゚▽゚*)
番宣ラジオ『シゴフミ マル秘日報』も
フミカ役の植田佳奈さん、チアキ役の浅野真澄さんの
爆笑トークと無茶ぶりの連続
まだニコ動にあるはず…
オススメです!!!