カリューム さんの感想・評価
3.6
物語 : 2.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
下書きです
{netabare}{netabare}auraの出来が良すぎるのが悪い
個人的に、この作品の結論が非常に気に食わない
主人公富樫勇太は元中二病で高校では普通に過ごそうとしている少年
彼は自分のクラスに高校生になっても中二病全開の少女に出会い彼女の騒動に巻き込まれていく
序盤は破天荒な行動を取る彼女や学校にいる中二病、元中二病な人間とドタバタコメディを繰り広げる
(終盤になってここでの生活が本来の彼らの姿だと結論が出るわけだが、とりあえず話をすすめる)
中盤に入り、六花の過去や中二病になったいきさつが語られる
六花は特殊な過去を持ち、それゆえに高校生になっても中二病のままだったのだ
(つまりは過去に囚われている)
勇太はそんな彼女を説得し、中二病から脱却させる
終盤、中二病から六花を卒業させたものの、六花の姿を見て勇太は彼女を元の中二病な六花に戻すのだった
自分の覚えているざっくりとした流れがこんな感じです
結論としては「中二病でもいいじゃない!」みたいなことだと思っています
この結論に対する、個人的な見解はとりあえず置いておいて、この作品の嫌だった部分をあげます
・結局彼ら彼女らはなんの変化も成長もしていない
まぁ何もというのはいいすぎですが・・・
しかし、この物語は結果として何も変わってない
もちろん勇太の交友関係は深まったかもしれませんが、六花がひどい
モリサマーとはあれは友人には見えない
この作品がドタバタラブコメディならこれも許せました
「すったもんだあっても彼らの日常は変わらないぜ!」
ですんだんです
でもこの作品って明らかに後半から学園青春物になったでしょ?
高校生という多感な世代のもやもやを描いていたでしょ?
ならば彼らが最終的に何も成長せず、変わらないことを選択したことに納得が行かない
だってそもそも勇太は中二病から卒業したんだぜ?
そういう選択をしたやつがどの面下げて六花にそのままでいいなんて言えるんだ?
確かに六花の過去を聞けば、いろいろと思うことはあるだろう
でも中盤で勇太はちゃんと結論づけたはずだ
「中二病のままではいけない」
それは彼女の事を思えばこそであるし、個人的にも見ててこうするしかないと思った
人間は立ち止まったままではいられない
いつまでも眼帯にカラコンつけて登校していてはいけないんだよ
それが許されるのは中学まで
それかほんとにプライベートでだけの範囲でやらないといけない
一度はこの結論に至った
この結論は、中二病な人間にとっては割と辛いことだ
六花に至っては過去のこともあってもっと辛いだろう
だけど、乗り越えないといけないのだ
それを勇太が支えてやれよ
なぜ元に戻ったのか
{/netabare}{/netabare}