ともか さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
バーチャルの世界で繰り広げられる大迫力バトル!
ライトノベル原作(未読)、 2クール(全24話)、 2012年春放送。
略称は「AW」。
この作品における重要なキーワード「加速世界」は、
現実世界の1秒を1000倍長い時間として体感できる3D映像の世界。
現実側で作戦を立てて、加速世界でバトルを繰り広げつつ、
物語開始時弱い主人公の成長も、ある程度描かれていると思います。
何と言っても最大の見どころは大迫力のバトルシーン。
これまでに私が観た他のバトルアニメと比べても抜きん出ていると感じます。
予想しないところから{netabare}予想外に早く強敵が現れる{/netabare}等、驚く展開もあったし、
現実世界側にいる時でも緊張感があって、飽きることなく楽しめました。
主要な登場人物はさほど多くないのですが、
現実世界と加速世界の交わりが意外に複雑で、正確に把握するのは若干難しかったです。
敵たちが、これでもかとばかりに「憎らしく」描かれていて、
中でも後半に登場する異常に強い新入剣道部員である能美は群を抜いている。
{netabare}剣道に、試験に、加速を不正使用している上、
そのためのポイントを取ってくるよう強要してくる{/netabare}とは、すごい!
「そんな輩に負けるな、ぶっ倒せ!」と思わず主人公側を応援したくなります。
惜しかった点としては、
{netabare}周りのみんながなぜ、主人公に対して好意を持つのかがよく分からなかった点。
現実は充実しているがゲームでは若干劣る幼馴染・拓武(たくむ)と、
太った容姿に引っ込み思案な性格でいじめを受けているが
その分ゲームだけは負けたくない主人公、
彼ら2人がなぜ「互角」と言えるのか、はなはだ疑問。{/netabare}
しかし、こういった部分はこの作品の見どころではないはずなので、
「スルー推奨」としか言えませんね。
作画・演出は、さすがの一言。
絵柄、背景、動き、エフェクトに至るまで、
私がこれまでに観た作品の中でトップレベルです。
バトルアニメという上がったハードルを考慮しても充分な出来。
音楽もまた、素晴らしかった。
OP曲・ED曲は、前期・後期各2曲で計4曲。
前期EDと後期OPが特に印象的で気に入っています。前期OPも悪くない。
(後期EDだけは全く記憶にないです…。)
やはり、こういった作品にはキャラ合唱系や声優歌手の歌よりも、
プロのアーティストの歌う曲のほうが、雰囲気出る気がします。
前期OP曲: Chase the world (第1話~第13話)
後期OP曲: Burst The Gravity (第14話~第24話)
前期ED曲: →unfinished→ (第1話~第13話)
後期ED曲: ユナイト(第14話~第24話)
さらに、戦闘中のBGMも手に汗を握るような感じがよく出ていました。
バトルアニメとして、私の中ではイチオシです。
これから観ようと思っている方には、1度につき複数話連続の視聴を、
そして是非、良い画質でご覧になることをお勧めします。