シェリー さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
出会い
平凡な高校生活の中で気怠そうに毎日を過ごす浩之。
一緒に登校するあかりの気持ちにも気が付かない鈍感な彼。
そんな彼は毎回困った状況にある女の子たちに出会います。
それを放っておけない彼が彼女たちのお手伝いをして、そしたら自然と仲良くなっていく。
そんな小さな幸せのお話です。
恋愛ゲーム原作の話のようですがキスもないくらい恋愛色は薄いし、荒れるような展開もありません。
ただひたすら出会い、会話し、問題解決に向かいながら親睦を深めていく姿が描かれていきます。
しかしそれが功を奏したというか、短い時間で描くにはそれ以上を求めることはせずともお話に不足は感じられず、
彼らはの自然と笑みのこぼれる関係が温かく描かれていて1話1話がとても充実していたと記憶しています。
僕がこの作品で好きなところは仕草、ジェスチャーにあります。
会話はもちろんありますが、女性キャラの機微な心の震えを視線や体の動きに投影しているのがすごく印象的でした。
なんでも言葉にしてしまうのではなく、できるだけ行動によって語らせるところが好きです。
それは何も言わずにさっと手を貸す浩之にも言えることかもしれません。
人によっては少しばかり昔の作品なので画が古く感じてしまうかもしれませんが
僕はこの作画がとても好きだし、逆に携帯のない時代の恋愛ものとして
画の違いからもその時間の差が感じられ入り込みやすいのではないかと思います。
話の内容は今観ても共感できる大切なもの。つまり、昔であり現在でもあるのです。
女性キャラたちはおっとりするようなたれ目につんと上がった口が特徴的で可愛かったです。
まあこれは個人的な好みですがw
深いことを言うつもりはやかっこつける気もないのですが、
もし人と人との出会いに意味があるのなら、たぶんこういうことだよなーってこの作品を観て思いました。
ホントそのままの意味です。