てけ さんの感想・評価

4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

おはぎ

TV版の後日談です。
そちらを先に見る必要があります。

内容は、めんまに向けての手紙を通して、それぞれの胸の内を明かしていくというもの。
めんま視点の追憶もあります。
モノローグの積み重ね。
ドキュメンタリータッチです。


テーマは「自由」。
その証拠かどうかはわかりませんが、じんたんが「自由」のロゴが入ったTシャツを着ています。
{netabare}
めんまは超平和バスターズのメンバーを「お団子」ではなく「ご飯粒」に例えています。
一人一人は「個」であり、別の「自由意思」を持っているというのがポイントですね。
{/netabare}

超平和バスターズのメンバーは、今までめんまに縛られていました。
しかし、たがが外れ、自分と向き合うときがやってきます。
心に自由を取り戻したメンバーたち。
うやむやになっていた出来事に、どう決着をつけるのか。
それがこの作品のメインテーマです。
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ちなみに私、ちょっとひやひやしていました。
1年後、メンバーが秘密基地で集まったとき、めんまが現れるのではないかと。
視聴者のニーズに応えようと、むりやり出すこともありえたからです。

しかし、それは余計な心配だったようです。
超平和バスターズの心を空中分解させためんま。
離散したメンバーの心を再結成させためんま。
きっかけを作り、役目を果たした彼女は、そこにいてはいけませんので。
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なお、劇場版を見てからTV版を見直すと新しい発見があります。
ぽっぽが首からぶらさげていた袋。
あれ、本編でちゃんと登場しているんですね。
あらかじめ計算済みというわけです。


しかし残念な点も。
演出のせいで、設定が後付けされたように見えます。
ぽっぽのエピソードを見るかぎり、決してそんなことはないはずなのですが。

かくれんぼは予想通りだったのですが、ゆきあつのシナリオが足をひっぱっちゃったかな。
「走ることが趣味だった」なんて話、本編で一度でも出ていましたっけ？
聞いた覚えがないのですが。
企画段階では野球少年という設定だったらしいので、そこから出てきたのかなぁ。


また、追加エピソードがボリューム不足です。
半分以上は回想と語りなので、目新しさはあまり感じません。

さらに、ゆきあつ（また）がギャグ全開です。
本編では許容できたのに、こちらでは笑ってしまいました。
大事なシーンで例のあれ。
もはや公式でもネタ扱いしているような。


本編が90点だとしたら、劇場版は78点くらい。

それでもしっかり泣きました。
例の歌が流れた瞬間にです。
いやぁ、音楽の力ってすごいですね。

さわやかイケメンになったじんたんのかっこよさと、悩むあなるのかわいさにも満足。
見てよかったと思います。