sekimayori さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
世界で一番わかりやすい法哲学入門(嘘)
女子小学生4人+女子大生1人のちょっぴり騒がしい毎日を描く、大きなお友達専用日常系アニメ。
というのは仮の姿で、本当は「正義とは何か」という法哲学の一大命題に快刀乱麻な答えを与える、学術的価値の非常に高い作品です。
「かわいいは、正義!」、9文字で正義の本質を暴いてしまうのですからね。
いやまぁ冗談ですが。
でも、大学で「サンデルがロールズがノージックがー」とか高尚な議論を戦わせるスノッブどもの鼻づらにDVDを叩き付けてロリコンに改造してやりたいアニメNo.1なのはほんとです。
とにかく女の子がかわいいアニメなんですが、一方で、妙に生々しい女子小学生の造形に戦慄を覚える、ホラーとしての一面も持ち合わせています。
若干うざい美羽とか、あまりに弱弱しい茉莉ちゃんとか、アニメ的な「かわいさ」の中に、現実の女子小学生っぽさみたいなものが感じられるような気が。
まるで三次元のロリコン適性をテストされているようで、すごくハラハラしてました。
あと、キャラのファッションや小物へのこだわりも見どころですね。
各キャラに合った、小学生らしい絶妙な可愛らしさを伴った服装が毎回描かれ、原作者の業の深さを見せつけられるようです。
ロリコンの道も奥深いんですねぇ。
ただ、意外とコメディとしても面白くて、単にロリコン製造機として断罪できないのも視聴者的には悩みの種。
個人的なイメージとしては、
(みなみけ+きんモザ)÷2+幼女=苺ましまろ な感じでしょうか。
正統派のシュールギャグを入れてきたり、ボケとツッコミ・オチの間を工夫していたりと、しっかり笑えるアニメになっています。
二次元女子小学生眺めながらニヤニヤしてたのを正当化するためにこんなこと言ってるわけではないですよ、断じて。
お気に入りキャラはアナちゃんと笹塚。
私の中では、「渋い=ドン・コルレオーネ」と同じくらいの絶対性をもって、「かわいい=アナ・コッポラちゃん」というテーゼが成立しています。
いや、さすがに言い過ぎだろうか。
【個人的指標】 69点