シス子 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
噛みそうで噛まないおしゃべりと噛めば噛むほど味が出るお話
5人の”カワイイ”女子高生と”アザラシ”1匹が所属する
「帰宅部」という”部活動”のお話です
原作は未読
ネットでちょっとだけ(数ページ)”立ち読み”した程度で
前情報なしで視聴
数日前から再放送のCMが流れていて
別に気にも留めていなかったのですが
オープニングのテーマ曲が頭から離れず
たまたま
以前に録画していたものが残っていたので
イッキに視聴しました
まず
OPの曲がとても印象的です
なんか
素人の女の子のグループが歌っているような感じなのですが
(最初は登場人物の中の人が歌っていると思っていた)
その独特のメロディーに意外とハマります
“素人”と書きましたが
その”ヘタっぴ”さがやたら曲に合っていて
私にとっては
ストライクゾーンでした
ネットで調べてみたら
歌っているのは「乙女新党」(おとめしんとう)という
女子中学生4人組のアイドルグループ
って
全然知らない^^
タイトルは「2学期デビュー大作戦!!」
2ndシングルらしい
「ポジティブな”2軍”ほぼ中学生アイドル」をコンセプトに、乙女のマニフェストこと乙女ニフェストに「わたしたちが日本を元気にします! …できる範囲で」を掲げ、2軍のアイドルとして活動している(Wikiより)
らしい・・・
・・・できる範囲でがんばってほしいです・・・
お話は
ギャグ系学園モノです
ギャグは結構・・・というか
かなり笑えます
新しく「帰宅部」に入部した高校1年生の
「安藤夏希」(あんどうなつき)ちゃんが
他4人の部員のボケと無茶ぶりに
ひたすらツッコミまくる
ギャグ漫画によくある王道パターン
でも
よ~く観てたら
お話が
とても周到に作りこまれていることがわかります
会話の中や
背景のいたるところに伏線が散りばめられていて
観ている途中で
「ん、そういえば・・・」
なんて
前のお話をもう一度見ることが何回もあり
そのたびに感心しきりでした
なかでも
{netabare}第7話の「しりとり」ネタなんかはまさに脱帽もの
たかが「しりとり」なのに
やたら熱くなってしまう
そう思って観ていたら
実は
この「しりとり」のオチには
伏線があったり
しりとりが
実は
別のエピソードの伏線だったり
しかも
終わりは「涙」で締めくくるという(軽いジャブ程度ですよ)
粋な演出まで入っていたりと{/netabare}
ひとつひとつのギャグやネタもしかりですが
お話の内容や構成など
全体的な作品のレベルが意外と高いことに驚きました
そして
何より印象的なのは
声優さんです
素人のような”たどたどしい”おしゃべり
わざと素人っぽくしゃべっているのでは?
って思うくらい
実際にググって調べてみたのですが
声優経験の浅い人
というより
情報がまったくない人ばかり
「日本ナレーション演技研究所」というところが
“キャスティング協力”しているということで
新人声優さん育成用の作品なのかな?
そんな今にも”噛みそう”なおしゃべりの声優さんに
あえて複雑なツッコミを連発させたりして
かなり挑戦的です^^
しかも
その素人っぽさが最後までブレない
しばらく観てると慣れてしまって
これはこれでアリ?・・・
というより
この素人っぽい部分を”うまく”生かしている・・・
そんな感じさえしてきます
もしかしたら
こんな反応が
製作側の意図したところなのかもしれませんね
正直
視聴する前はタイトルだけ見て
侮っていたのですが
何回も観て
観るたびに評価が上がる作品でした
余談で・・・
{netabare}わたくし
学生時代はまじめに部活動に勤しんでおり
(ちなみに文化系の部活・・・部活名はヒ・ミ・ツ^^!)
帰宅部というものにあまり関わってなかったのですが
そもそも
「帰宅部」という言葉自体
何気なく使っているわりには
自分の中では
定義があまり固まっておらず
少しばかり気になったので調べてみました。
Wikipediaで調べてみると
というか
そもそもWikiにこの言葉が出ているのも驚きだったのですが・・・
「帰宅部(きたくぶ)とは、小学校・中学校・高等学校など部活動が存在する学校で、どの部にも所属していない生徒、またはその状態のことを指したり、揶揄する俗語である。広義では仮入部の生徒に対しても使われる。」(原文コピペ)
とのこと
さらに
「帰宅部は基本的に架空の部活動・概念に過ぎず、実際には存在しないことが多いが、一部の部活動への所属が強制された学校などでは帰宅部が実際に作られた例もある。この場合は帰宅すること自体が部活動となるため、部室も予算もない名目のみの存在となる事が多い。」(原文コピペ)
って
実際に「帰宅部」という”部活動”が存在していたなんて驚きです
興味深いのは
去年(2013年)「Goo」が行った
「帰宅部あるあるランキング」
実際に「帰宅部」(部活動に入っていない)の人に
行ったアンケート調査ということですが
それによると
1位:「家に帰って何してるの?」と聞かれる
2位:帰宅部同士でつるんで放課後を過ごす
3位:夕方のテレビ番組に詳しい
3位(同率):やっぱり部活に入っておけばよかったとたまに思う
5位:友達がみんな部活に入っていて遊ぶ友達がいない
6位:夏休みがヒマすぎて何をしたらいいのかわからなくなる
7位:ゲームのクリアが誰よりも早い
8位:運動部に所属している人たちよりなぜか成績が悪い
9位:家族に一日の出来事を聞かれても印象的なことがないので答えにくい
9位(同率):合宿や朝練の話で盛り上がる集団が苦手
(調査期間:2013 /9/2~2013/9/3 有効回答者数:1,077名)
(gooサイトよりコピペ)
やっぱりネガティブなイメージが強いようですが
2位の「つるんで放課後を過ごす」なんかを見ると
仲間が結構いるんだね~よかったね~
って思ったりもします^^
オマケで・・・
{netabare}某「虚構新聞」(笑)によると
「帰宅部」とは
{netabare}「全国の中・高等学校に存在する、帰宅する技術を会得するための部。文科省の統計によると、全国の中高生人口の約20%が帰宅部に所属しているという。所属理由は、「他の部活に興味がないから」という消極的理由から、「全国トップレベルの帰宅技術を身につけたい」という積極的理由まで幅広い。」{netabare}(ウソですよ^^){/netabare}
とのこと{/netabare}
{netabare}20xx年某月吉日の記事によると
「全国の高校帰宅部が自宅に帰るまでの時間を競う、第83回全国高校生帰宅選手権が21日、埼玉県・さいたまスタジアムで行われ、約60キロ離れた自宅に帰りついた東京代表の石原光一(17)が優勝した。(以下略)」{netabare}(まったくのでっち上げですよ~^^){/netabare}
とアグレッシブな活動の模様が記されています{/netabare}{/netabare}
帰宅部・・・恐るべし^^!{/netabare}