のぶちか さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
自分も・・・クソムシだったようです(ToT)
読書好きの中学二年生の男子、春日が、
クラスメートで、周囲の人や環境になじめない孤独な少女、仲村とのかかわりや、
クラスのマドンナ的な少女、佐伯との交際を通じて、
本当の「自分」を見つけ出すきっかけをつかみかけるまでの過程を
人物の心の動きを中心に描いている作品。(・・・だと思う;(>Д<);)
一言で言うと、卯月Rさんのレビューにあった
「中二病でも恋したいから萌えを抜いたようなもん」
という表現がドンピシャかなと思います。
全編を通して暗く重い雰囲気が続く。
特に春日が仲村の言葉責めにあって挫折感を味わうシーンは、
そのあまりの弱弱しさに、同じ男として
「もっとしっかりしろよー」と、つっこみたくなる。
しかも声優(俳優)さん棒読み気味であるのが
この情けなさを大いに助長してくれます( ̄▽ ̄;)
しかし、基本的に女性の方が肉体、精神とも早熟であると思うが、
中二の頃は、自分でもその差を初めて認識した時期であったと
記憶しています。
そういう意味では、この棒読みも結果的には
女性との差を際立たせて
表現されているようで悪くないなぁと思いました。
また、自分の「変態」仲間を見つけたときの
仲村の純粋な喜びを表現する場面は、
仲村に恋しそうになるほど魅力的だった。
オープニングテーマも物語の進行とともに
アレンジ、シンガーが変更されていくが、
仲村バージョン(4~6話)はその小悪魔的な魅力が
よく表現されていて、胸キュンでした。(俺おかしいかな?)
オープニングテーマはこういう変化もあって全体的に、
楽曲自体も含めて評価が高いところです。
最終話に続編を期待させるような映像がありました。
他のレビューを見ると全ての方にオススメできないかもしれませんが、
原作未読のまま楽しみに待ってみたい。
また、こんな作品(押見先生、失礼_(-_-)_)までアニメ化してくれる
わが国のアニメ文化度の高さ(?)には
改めて感激するとともに、この国に生まれて幸せだ思った。
最後に、自分をこのアニメに当てはめれば、
自分も「クソムシ」でした。(ToT)