つくし8号 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
懐かしの道具たち
やはり見どころはひみつ道具のチョイス!
原作の漫画に登場した印象的な道具の登場や、ところどころ挟まれた小ネタ、原作から借りた台詞がファンとしてうれしいところです。ねこあつめ鈴などの設定にも触れてくれました。
またどくさいスイッチやきれいなジャイアンなど近頃大人に話題になったことばがちりばめられています。
終盤へそくりエピソードで登場する「芝刈り魚」は実質最終巻となる45巻の終わりに掲載された「ガラパ星からきた男」に登場する道具として強く記憶に残っています。(閉鎖されたあと道具として認められたのでしょうか?)
このエピソードから思い出す「開発」を考えさせる問題、制御できなくなった生物。
今回の映画は珍しく明確な悪役が登場しませんでした。
戦う相手は太陽製造機プロトタイプと初期型ガードロボ。
力を抑えきれなくなった発明品たちです。(ロボは管理の仕方につっこみどころがありますが、展開上しかたないのかしら、それとも?)
冒険要素の少なさも含め従来とは違うのでさみしくもありますが、悪役をぼこぼこにしてめでたしめでたしというだけに終わらせたくないという意気込みを感じましたし、時代を反映したものになったと思います。
まあ、あまりにもぺプラー博士一行におとがめがなさすぎたのではというのはちらっと浮かびますが。
ポポンの能力はああやって使われることがわかってはいたものの、調子が悪くなる描写があったので気遣いつつという雰囲気はもう少し出してあげても良かったかもしれません。けどいいとこなしじゃなく地球を救ったんですよね。
新ドラえもんになってしばらく離れた時期もありましたが、近作は原作を思い出させてくれる要素があることが大変魅力的でした。