ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 2.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
1期の課題は改善されましたが・・・
週刊ヤングジャンプ連載中の人気漫画のアニメ化2期になります
1期は伝説的なクソ作画アニメとして衆目を集めましたが
残念ながら今回は1期初期のようなネタレベルの作画ではなく
逆に作画を売りにできるほど良くもない中途半端な感じです
コスト削減のため3Dアニメーションを取り入れようとして
見事に失敗したのが1期ですが
今回はだいぶ上手くできるようになった印象を受けました
3Dに逃げようとして失敗した裏には
合戦シーンが多くMobを動かすのに手間がかかり過ぎることがあったと思います
2期では背景としてMobの合戦シーンを使いまわしで動かしつつ
前面でメインキャラを動かすという手法を多用しています
これはかつてのセルアニメーションと同じ着想ですね
動かない背景は1枚で済ませて動きのあるキャラだけを
複数枚のセル画を使って動かしていくことで
背景を描く手間を減らしたのが従来のセルアニメーションですが
アニメーション制作がデジタル化した結果
使い回しの背景として静止画ではなく動画を使えるようになったわけですね
そんな感じでうまく手を抜けるようになって全体的に質は上がりました
しかし、違和感なく見れるレベルになっただけで
お世辞にも良作画とは言えないですねぇ
そんな感じで作画に関してはだいぶマシになったのですが
かわりに酷かったのが3クールずっと固定だったOP
1期のOP曲はかなり良かったのになんでこんなことになってしまったのか
夕方の子供向け時間帯にやっていた1期と違い深夜枠に移っているのに
楽曲は逆に爽やかな少年向けスポ根アニメでも始まりそうなノリに変化
アニメ自体の内容は結構重たいのにいまいち盛り上がらないのは
この軽いノリのOPが原因の一つのような気がします
ED曲はどれもそこまで悪くなかったんですがねぇ・・・
もう一つ問題だったのはストーリー
これはアニメのというより原作側の問題なのですが
前回の3クール分は最初の反乱・初陣・馮忌戦・王騎の最後と
これでもかというくらい見せ場が満載でした
今回は廉頗戦がメインで、そこに王賁、蒙恬らのライバル関係と
政の過去および呂不韋・後宮勢力との権力争いなどが描かれていますが
1期に比べるとどうしても見劣りします
廉頗や輪虎も決して悪くは無いキャラなんですが
1期の化け物じみたラスボス、李牧・龐煖に比べると今一つなんですよね・・・
しかし、原作はこの直後あたりから一気に盛り上がります
合従軍を相手にした函谷関攻防戦から絶体絶命の蕞防衛戦
特に蕞でのあの演説はYJ本誌連載を読んでいて鳥肌が立ちました
どうせならそこまでやってくれたらいいところで締められたのになぁ
というのも1期が始まった頃ちょうど原作が今回のラストのあたりで
もはや原作ストックが尽きかけているので
しばらく休んでからの3期になるんじゃないかと思います
そんなわけでしばらくは3期を待ちつつ原作の方を楽しもうと思います
1期レビュー
http://www.anikore.jp/review/302702/