退会済のユーザー さんの感想・評価
2.9
物語 : 4.5
作画 : 1.0
声優 : 4.0
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
せっかくアニメなんだからもう少し絵を頑張って欲しかったような…
ずっと気になってた作品。本日ようやく観終えました。
観ている間ずっと感じていたのは何となく
「世にも奇妙な物語」っぽいな、と。絶対似たようなシナリオ
ありそうですよね…。
高評価が多い中、非常に感想漏らし難いのですが
あまり面白くは無かった。
込み入って如何にも玄人好みな構成で観る人の考察次第で様々な
メッセージ性が生まれる深い作品だとは思いますが、正直分かりにくい。
これは、大学一回生となった「私」がバラ色のキャンパスライフへの扉を
開くためにはどのサークルを選ぶべきかってところでタイムリープする作品。
(で、合ってますかね??)
けどバラ色に変えるために必要だったのは「どのサークルを選ぶか」じゃなくて
{netabare}好きな人にたった一言「誘いの言葉をかける」事だった…。{/netabare}
大きく未来を変えるためには、与えられた環境・立場を変える事じゃなく、
それが例え小さなものだとしても自ら発信した言動にこそ意味がある、と私は
勝手にこの作品に込められたメッセージを解釈しました。
「私」のバラ色のキャンパスライフを邪魔する小津君の台詞の中に
"どうせ貴方はどんな道を選んだって今みたいな有様になっちまうんだ。"
というものがありました。
これこそが、何をやってもうまくいかない人間の言い訳常套句であり、
この物語の肝になっていたんだと思います。
まさに立て板に水の如く繰り広げられる主人公「私」のナレーションに
頭をフル回転させて傾聴しなければならないので観ていて疲れます。
観ていてって言っても、絵も何だかグニャグニャでアニメっぽくありません。
アニメを見るって言うより文学作品を愛でる気持ちを持たないと
視聴はちょっと厳しめかも。
他の方のレビューを参考にさせて頂き、
「文化庁メディア芸術祭受賞作」という単語を見て「あー、なるほどねー」と
一人納得しました。
哲学的な気持ちに浸りたい時、みれば満足できるアニメではないでしょうか…。
しかし「文化庁メディア芸術祭受賞作」でラブドールネタや
美人歯科医の口内マッサージネタはOKなんデスネ。
表現方法次第でエロも文学になりうるって事かな…意外だ。