ちんとんしゃん さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
諸行無常ってかんじ
舞台は架空の江戸時代らしき時代。12本の刀を集めるってお話で、1本につき、1話の全12話。面白い設定だったし、独特の世界観も出ていて、楽しんでみてました。ただし途中まで(笑)最後までみた感想は、なん変なお話だなーってかんじ。なんか納得いかなというか、最後までみたら、かえって何かよくわからなかった。タイトルにあるように、全てなんだったのかなーって思った。特にキャラとかに愛着はなかったので、主人公2人のやりとりとか、ちょっとしつこくおもったりもしたけど。でも設定も面白いし、演出もなかなか斬新でよかった。絵も私は気にならなかった。なかなかかわいくて、音楽もよかったし。でも、前半から既にこのお話に出てくる主要キャラはなんだかみんなそれぞれ狂気じみたのがあって、こわいなーと思いつつ、それをどう展開していくのかワクワクしながらみてました。
でも、おねーちゃんが刀を手に入れたあたりから、ちょっとわかんなくなってきて、その後もシリアスな展開のわりに主人公二人はいつもののりだし、アレアレという間に最終回。七花は自ら集めた刀を全て折って、たくさんのひとを殺してそしてあんな結末とか…なんかむなしい。とがめちゃんもしゃべりすぎで、結局大事なことってなかなか最後までいえてなかったし、なんかほんとうにむなしい気持ちになった。私には四季崎キキのいうとことの、歴史の改変とかいう大義もわからなかったし、否定姫がそれを遂行しようとする動機も、右衛門左衛門の忠義もわからなかったし…。みんながみんな、自らを不幸せにしているような気がして、違和感はあれど、なんか共感とか感動はなかったな。このお話をみると全てのことは意味のないことに思えてくる。刀の特性とか、設定はおもしろかったけど、ストーリー運びは好きじゃなかった。とがめちゃんもちょっと苦手だった。でもこんな不思議な虚しさを味あわせてくれるのも面白いかも。
そういえば、最終回に否定姫がどっちでも面白いってことを右衛門左衛門にいってたけど、この人、名前のわりにキャパの広い人なのねっておもた。意外と拘りがなかったのかもね。