watawata さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
お見事‼︎
第1シーズンにばら撒かれた伏線が、物の見事に回収される第2シーズン。陳腐な表現で申し訳ありませんが、お見事‼︎参りました‼︎の一言に尽きます。
ストーリーは2クール24話を2分割し、前半部でクライマックスまで盛り上げてからのバッドエンド。後半部での再度畳み込み、そしてようやくのハッピーエンド。1つの作品で2度美味しい絶妙な構成でした。でも予め2クール作品と解っていましたので、前半部分を視聴して残り話数から後半部分はある程度予定調和でしたが。^^;
しかし、解っていても次から次へと急展開が迫って来ましたので、飽きは無かったです。
只、第1シーズンに比べて作画が格段に良なりましたが、反比例して恐怖感も薄くなっています。前期のレビューにも記述しましたが、作画のギャップが恐怖を煽るのに非常に大きな役割りがあると考えています。
ストーリー展開上及び、自分が感じる作品のテーマ(仲間、信頼)からすると、恐怖はあくまでサブテーマであると認識はしていますが、個人的には少し残念に思う所でもあります。
最後にこの作品は独特の構成をしており、ゲーム原作ならでは、いや、ゲーム原作だからこそ成立し成功をした数少ない作品であると実感しました。
ここからはどうしょうもない戯言です^^;本当に読まなくても良いです・・・・・
雛見沢症候群 についての温い考察と粗探し。
雛見沢特有の細菌?ウイルス?ファージ?寄生虫?(作中では詳しく語られていませんでしたので推測です)が原因の風土病であり、発症すると強い疑心暗鬼に襲われ、異常行動を起こす。末期症状は首部、頸部にかけ耐えられない掻痒感が走り、最終的には自ら掻き毟り死に至る。キャリアー(感染者)が死亡すると病原体自体が消滅するため、病気の詳細な情報は残らない。女王感染者なるものが存在し、世代家系を受け継ぐ。発症の引き金は強いストレス、若しくは雛見沢(女王感染者)から離れる事。
うんうん、本当に良く出来た設定に思えます、当然、物語との整合性を取る為なので当たり前なのですが。ちなみに女王感染者と言う特殊な存在は現実世界には存在しませんので悪しからず^^;もう一つキャリアーの死亡と共に短時間で病原体が消滅する事も生物学的にはありませんので。
只、この設定(女王感染者)により病原体のレベルは寄生虫が妥当かなっと、寄生虫は特に脳を好んで潜伏する種類が多いですからね、脳の扁桃体及び大脳辺縁系に寄生し異常行動を引き起こす、又一種のプライマーフェロモンを周囲に放出する事により、キャリアーの発症を抑えると考えるとまあ一応納得です。問題なのが感染経路、風土病ですので、特定の食べ物、水、糞を媒介にする経口感染、空気を媒介にする飛沫感染及び飛沫核感染、特定の昆虫類を媒介にする血液感染、皮膚を介しての直接感染と複数個予想されます。ん?でも女王感染者は垂直感染(母子感染)でしたよね・・・あれ?おかしいぞ感染経路が複数存在する・・・。それも寄生虫レベルではあり得ないぞっと、ふとした疑問です・・・でも此処は女王感染者は特別と言う事で取り敢えず感染経路については、納得しておきます。
次に物語の終盤に雛見沢の住人ではなく短期間在中の登場人物が発症するシーンがありましたが、これにより結果エピデミック(短期間で感染する事、風土病のレベルは超えている)であると解ります。併せて雛見沢住人全員が日和見感染者(感染はしていても発症していない状態)である事から、感染経路は経口感染、飛沫感染、飛沫核感染が有力になります。感染率から考えると飛沫核感染が最有力候補かな。
ほうほう、結果から言いますと雛見沢に訪れた人は皆感染してしまうのですよね^^;
ここは地形的に特段隔離され、独立して運営する町では無く、遠隔地にお住まいのインフラで出入りする一限さんも、恐らくは旅行客も多々見えられる訳で、その人達は皆、残念ながら一律に発症してしまう事になります。幸いキャリアーが死亡すると病原体も死滅するる設定なので、それ以上伝播拡散しませんが・・・、しかし地域外で多数、変死体が及び異常な事件が多発する事になりますので、マスコミが必ず騒ぎ、政府が幾ら隠蔽しようにも限界があるレベルになるのではないかと。
ようやく小さな穴を少し見つけました^^;
結論‼︎
特殊な設定が2つ有るものの、よく考えられている。少し穴はあるが筋が通っている。何とか大きな矛盾点が無いかと粗探しして見ましたが、まあ見事でした。
ここまで読んで頂いた方申し訳ありませんでした・・・・・本当にすいません。
あまりにも良く出来た設定でしたので、天邪鬼になり本来のアニメを楽しむスタイルでは無かった事を少し反省しています。m(_ _)m
でわでわ