watawata さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
グロいのでは無い‼︎ 怖いのだ‼︎
グチョ、ゲロっと人が殺される描写が苦手で、世間一般で言われるグロ耐性が無い為、今まで敬遠して来た作品。周りの勧めも有り、重い腰を上げて完走を決断。
うん、確かに血飛沫が飛び散り、人が刃物で切り刻まれ、無残な死体の描写が多々有りましたが、某ミュータントが登場する作品と比較すると、過激なシーンは適切なエフェクト処理がされており、此れならお子様にも安心して見せられるマイルドなレベルだと・・・・w ( 嘘です、トラウマになりますので適性年齢になるまでは見せないで下さいね。) 前以て、身構え、ハードルをマックスまで上げていた為か、何とか問題無く視聴を進めることが出来ました。但し、グロの表現は許容範囲内でしたが、恐さは最高に煽られました、言うなら恐怖心で寒気を感じるレベルの作品で有ると認識しました。
さて、一般的に恐怖は、①肉体的恐怖、②精神的恐怖、③知識的恐怖と3種類に分類をする事が出来ますが、この作品は効果的にこの3種類が使われております。
何故、効果的なのか?それは日常パートとの落差、俗に言うギャップが激しい為です。日常パートは、作画のタッチが可愛らしくデフォルメまで使用されており、笑いのセンスも秀逸であり、声優さんの演技もコミカル、これのみで成立し作品が一本出来るレベルです。調べてみると日常パートのみのスピンオフ作品もあるみたいですね、納得です。
さて話を戻しますが、恐怖について少々・・・・。
①肉体的恐怖、直接死を感じる恐怖。上記でも記述しましたが、血や死体、惨殺シーンの多種多様なパターンの駆使が、此れに当てはまります。一瞬にして、日常パートでは可愛らしいキャラが無残な姿になるギャップが、視聴者の生存本能に訴えるには充分な描写でした。
②精神的恐怖、想像する事により間接な死を感じる恐怖。アニメですのである程度は具体的に表現されていますが、目を見開き瞳孔が極端に縮む描写、日常パートと同じ台詞を語尾を声優さんの声色での見事な使い分け(レナの『かな』が1番解り易く印象的でした。)、光と影の演出(懐中電灯を暗闇で顔を下から照らす事のハイレベルバージョンです。)台詞の無いシーンの効果音等々。
秀逸なのが、③知識的恐怖、散在した知識を整理する事が不可能な状態で、次の瞬間何が起きるか予測出来ない恐怖。
各章に残された様々な謎、まあ伏線の事ですが、その他の事例と関連が出来そうで出来ない絶妙なバランス、言い換えるのなら、考える事を放棄出来ないレベル。気になり鮮明に脳裏に焼き付くエピソードが相乗して恐怖を醸し出しています。
っと長くなりましたが、派手にばら撒かれた伏線、当然次回作、解で回収されると思いますが、さて、どの様になるのか非常に楽しみです。
でわでわ