ota さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
私とは何か
人間はサイボーグ化され、身体は自由に付け替えのきく「義体」呼ばれるつくりで世界は始まる。主人公草薙素子はふと疑問をもつ「自分がもう死んじゃってて、今の私は義体と電脳で構成された模擬人格なんじゃないか?」
一方ゴーストと呼ばれる存在者が世界の中に客観的に存在し、それが何かに宿ると自我が宿ると考えられている。情報の海で発生したゴースト(人形使い)は草薙素子と融合を試みている。
最後で草薙素子と情報の海で発生したゴーストと融合することを決意する。草薙素子は「草薙素子」なのだろうか?おそらく違う別人のものとなったのだろう。人形使いは融合する際に「人は常に変化するものだし私もその機能を欲している」といっていた。変化は基体が変化後にも存在し続けることだがここでは“変化”ではなく“消滅”して別の新たなものとなったと考えられる。考えさせられる作品だった。