退会済のユーザー さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
音楽アニメとしての本気
テーマはジャズ。
しかも演奏シーンの担当にTp.類家心平さん、Ba.鳥越啓介さん、Ds.石若駿さん。
その他の劇伴参加ミュージシャンもとにかく豪華で垂涎もの。
このクロスオーバーに活躍する先鋭な音楽家たちのキャスティングで、
スタッフの本気度が半端ないことがわかる。菅野よう子氏、さすが。
特に素晴らしかったのはドラムの石若くんの抜擢。この当時若干20歳。
幼い頃から数々の大物ジャズマンと共演し絶賛されてきた天才ドラマー。
確かな技術とセンスに、少しの荒削りな若さのエッセンスが絶妙。
ピアノの松永貴志さんも良かった。
クラシック畑で育った主人公が初めてジャズのアドリブやコード感に触れたときのたどたどしさや瑞々しさから、
自由に弾くことの喜びに目覚めていく様までが見事に演奏で表現されていた。
演奏シーンの再現性も素晴らしい。
元のミュージシャンの弾き癖までほとんどそのままっていう描写力。
初期衝動のワクワク感、ジャズのスリリングな魅力もたっぷり。
演奏シーンはもっとたくさん観たかったなー。。
他にも奥ボケで映るレコードのジャケなんかも完コピだったり、
細部までぬかりない作画が嬉しい。
がしかし、最終話の安直過ぎる終わらせ方が非常に残念。
あんなご都合主義で綺麗事だけのラストなんて最低だ。
もう1クールで丁寧に描いていたら少しは違っていたのかも。