はわる さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
見るべき
CLANNADのその後を描いたストーリーです。
キャラの魅力、ギャグやストーリーの面白さは前作を見ていればわかると思いますが、key作品の本気が見れるといえます。
朋也と渚、そして汐。
1人1人の思いがあって、その気持ちに心うたれます。
前作よりも朋也と渚の2人に重点が置かれています。
見ればみるほど「私を産むとき親はどんな苦労をしたのだろうか」とか「私をここまで育てることはどんなに大変だったのか」ということを考えさせられます。
愛する人がいなくなるということがどんなに悲しいことなのか。遺された者はどうやって生きていけばいいというのか。
たとえば他のアニメでもキャラが亡くなるということはあります。そのとき物語として、そのキャラが亡くなったことに涙することはよくあります。しかし、このアニメのように視聴者に「自分がこの人の立場だったら」と現実での自分のことを考えさせてくれるものは少ないと思います。
感動する、泣けるというのもそうですが、それ以上にこのアニメに出会うということは、人によってはその後の生き方に影響を与えるかもしれません。少なくとも私はそうでした。
私は親にとても感謝をしていますが、そうなったのは最近です。なぜもっと前にこのアニメに出会わなかったんだろうと思います。それに、感謝をしているとはいっても「こんなに恵まれた環境でこんなに愛してくれてありがたいなあ」というぼんやりしたものでした。
なぜ親がこんなに私のことを愛してくれるのかなんて考えたことがありませんでした。このアニメをみて、分かった気がします。親の立場になってみることができました。
ぜひとも、このアニメをリアルタイムで見ていない中高生に見てほしいと思います。
悲しいシーンも多いですが、それだけではありません。
愛し、愛され、苦難を乗り越える「岡崎朋也」という人生を描いています。泣けるか泣けないかといった単純なものではなく、このアニメを見た人にそれ以上のものが与えられると思います。