退会済のユーザー さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
大衆文化の力
これはアイドルグループのAKB48をモチーフにしたSFで、1982年放送のアニメ【超時空要塞マクロス】を作った人と同じ河森正治が作っているので、アニメのテーマはマクロスと同じものです。
{netabare}1982年のマクロスでは、限りない過去の時点で文化を失った異星人と地球人との間で戦争が起こり、最終的に、地球人のアイドル歌手の少女が歌の力(劇中で言うところの、ありふれたラブソング)で、異星人の間で忘れられていた、文化を受け入れる感情を蘇らせます。
AKB0048では、地球人は未来世界で様々な惑星に移民しており、多くの惑星で芸能が禁止されており、それをアイドルグループの少女達が、マクロスのように歌(芸能)の力で荒んだ人々の心と、敵対軍事勢力に芸能を受け入れる感情を蘇らせる物語です。{/netabare}
中々上手く作ってあり、感動できます。
歌(文化)の力で敵の軍勢と戦うというモチーフは、マクロス以降、{netabare}【無責任艦長タイラー】{/netabare}のクライマックスでも用いられましたが、AKB0048とは違い捻りがないので、マクロスを見ていた私にはしらける展開でした。
ただ、こういうのは現実の世界でも有効ではないでしょうか。
第二次大戦以降、世界の中で日本のイメージが回復したのは、アニメ、漫画、ゲーム等のポップカルチャーの力が大きいと思います。
特に1970年代に、日本の大量のアニメが諸外国に投げ売りされた結果、それが入り口となって日本への好感度が増し、現在日本を嫌う国は、世界に数か国程しかなくなりました。
もちろんその間、日本製品の品質の向上も相乗効果を発揮しました。
さらにインターネットの普及により、日本の若者ファッションや、音楽、テクノロジー、伝統文化、日本の街の清潔さ、安全さが世界に知られてきています。
日本は戦争のイメージから脱却し、世界の若い世代には、日本は良い影響を与えていると感じます。
なので反日国からの威嚇には、マクロスやAKB0048のように、大衆文化で応戦すればよいのではないでしょうか。
現在の反日国とも、いつかアニメを通じて仲良くなれたらいいなと思います。