sekimayori さんの感想・評価
3.5
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「かわいいは、正義!」と、芳文社の陰謀について
英国生まれの金髪美少女2人を含む女子中学生5人組がお送りする、日常系萌えアニメ。
美少女動物園と呼ばれる作品群の中でも、萌え要素だけに特化して考えれば、決定版と言ってもいいのではないでしょうか。
「かわいいは、正義!」とは、伝説のロリコンアニメ(?)苺ましまろが生んだ名言です。
苺ましまろの「かわいさ」は、現実の小学生女子に付随するあれこれを妙に写実的に再現したことに起因するある種現実的な「かわいさ」であり、だからこそあんな作品が生まれそれを自分が観てしまったことに対し「やべぇ、やべぇぞ……」ってなったのですが、こちらはずっとアニメ的な「かわいさ」。
ほのぼのギャグ、一瞥して脊髄反射的に萌え作品だとわかるキャラデザ、薄いけどニヤニヤできる程度には描写される百合展開、一瞬も女の子のかわいさを損なわない作画……。
あずまんが大王に始まり、らき☆すた、けいおん!を経て受け継がれ、もはや一種のファンタジーとして確立された日本が世界に誇る萌え要素遺産を、これでもかと盛り込んだ出来です。
このアニメについて真面目に何か考察しようとすれば、物語の排除・キャラ=萌え要素の集合体・Twitterでのきんモザネタ流行など、どこかのインテリオタクが唱えた『データベース消費』の構造に完璧な効率性で乗った作品、とか言えそうです。
が、そんなのは些末なことで、ギャグの切れ味とか設定のご都合主義とかはもっとどうでもよくて、「問題なんて何もないよ♪」てな具合で思考停止脳内麻薬大洪水表情筋弛緩状態で観ること以外、このアニメの「かわいさ」の前に取りうる手段は存在しません。
まぁ個人的にはそこまで萌えアニメ好きではないので、あまりに疲労困憊な時には現実逃避に観返してもいいかな、ぐらいの感想です。
萌えアニメに血道あげるようになったら人間お終いですよねー。
え?続編制作決定?
いつ?いつやるの?
またアリスとカレンとあややとこけしとあと一応陽子とも会えるんだね待ちきれないよぶひいいいいいいいいいい(断末魔)
もうひとつ、ふと思ったのですが、芳文社は日常系萌えアニメ量産しすぎじゃないですか?
しかも毎度毎度かなりの高水準で作品仕上げてきますよね。
もはや日本人を萌えアニメ中毒にして、毎クール放送されないと死んでしまうところまで洗脳して、そして日本社会を乗っ取るつもりじゃないのかとか、そんな陰謀を信憑性三割くらいで疑うレベル。
共犯はStudio五組とか動画工房とか京アニとかでしょうか?
いいぞもっとやれ。
【個人的指標】 66点