やっぱり!!のり塩 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
公安9課の芽吹き!!第二弾:直球作品★
■評価
テーマ性 :★★★ 3.0
サイバーパンク度:★★★★ 4.0
スピード感 :★★★★ 4.0
考察度 :★★★☆ 3.5
おススメ度 :★★★★☆ 3.8
■ストーリー
陸軍501機関から独立した草薙素子は自身の独立部隊を立ち上げる事を模索する日々を送っていたが、ある日荒巻から公安局のシステムダウンとロジコマへの不正ハッキング事件の捜査を依頼されるが・・・事件の背後に大戦時の戦犯者であるソガ大佐や武装集団、そして政府高官の陰謀の渦に巻き込まれる事になる。果たしてどんな真相が隠されているのか?
そして、草薙は独立部隊を立ち上げる事はできるのか?
■感想
前作と同様に誰にでも受け入れてもらえる作品になっており
個人的には前作のBorder1よりも楽しめる内容でした^^
前作ではサスペンス・ミステリー+ちょいホラー調??の変化球作品でだったが、本作では倍速再生したかの様なスピード感あふれる直球勝負の展開となってます。
また本作は政府高官の政治スキャンダルをベースにアクションを多用する事で、アップルシードを彷彿させる雰囲気と、権力と電脳犯罪に翻弄される犬達(兵士・捜査官)を描く物語は苦々しくもクールな内容です。
Border1のレビューと重複しますが、ストーリーはもっと長く複雑でも個人的には構わないと感じますが、アクションと長文台詞を並行進行させ、強制的に視聴者の脳みそで同時処理させる演出があるので、私は理解するのに一苦労しました。
この弩Sっぷりは相変わらずという所でしょう。(自分だけか…。)
また視聴する方によっては、キャラ設定の大幅な変更に戸惑いを感じるかもしれないが、ある意味でカジュアルな雰囲気のある原作漫画に近い作風にしていると感じます。S.A.Cの根強いファンは少し覚悟を持って視聴した方がよいでしょう。
不満点は今回の攻機ARISEのテーマは『メンバーとの出会い』と『組織の発起』となるが、前者のテーマがちょっと雑すぎると感じます。ストーリーを軽くしている分、仲間との出会いや信頼関係を築く過程をもっとドラマティックに描いて欲しかった。このテーマが崩れると、このシリーズの存在意義が問われる事になるので、今後はテーマを深堀する様な展開に修正していって欲しいと感じます。
しかし、記憶を操るウィルスの謎はまだまだ未解明なので
これからの展開を更に期待します。
尚、念のため本作はスピード感重視であるため、ストーリーの取りこぼしがない様に簡単に話のポイントをまとめておきます。完全なネタバレになるので閲覧にはご注意くださいまし。
■本作の謎とポイント
{netabare}
Q1:ドミネーションって何?
A1:本作で作られた造語の様です。
意味は社会インフラシステム(国民生活を支える交通・
電力・上下水道)への大規模ハッキングによって制御を
奪い取る事を言っている様です。
Q2:パンドラって何?
A2:軍事機密や外交白書??など国家がもつ機密情報を
たっぷりとつめこんだ記憶媒体の総称の事を言って
いる様です。
Q3:物語序盤の高速道路での少佐と武装勢力との戦闘で
少佐は黄色いバイクに乗り換えたが何故?
Q3:ドミネーションによって、少佐のデジタルバイク
(赤いバイク)が操作不能になったが、偶然にも横を
走っていたアナログバイク(黄色いバイク)が人の
マニュアル操作が可能なレトロなバイクであった
ために乗り換えた様です。
Q4:なぜ少佐はボーマの居場所が分かったの?
A4:どうやらヴィヴィが少佐や荒巻に教えた様です。
どうやって教えたかはちょっと分かりませんでした。
Q5:本作の事件概要は何だったの?展開早すぎで分かり
辛かった…。
A5:国防省次官は武器密売とゲリラ虐殺を隠蔽し
且つ米帝に亡命するために軍事モジュールと
擬似記憶ウィルスに感染させたソガ大佐や旧78部隊を
利用して大規模ドミネーションを発生させ、パンドラ
内部の軍事・機密情報に不正アクセスしようとした
・・・というのが事件概要です。
また国防省次官を裏で操っていたのは、米帝情報部の
ヴィヴィであり、彼女も何者かの暴露型ウィルスに
感染することで暴走し、パンドラ内部の情報を全世界
に暴露しようとしていました。
米帝の陰謀かは不明ですが・・・棚ぼたでパンドラ内
の情報を奪取しようと、だんまりを決め込んでいた
のは確かな様です。(荒巻・少佐談を参考)
しかし、ヴィヴィを操ったウィルスは何者がどんな
目的で放ったものなのか?
この伏線が非常に気になる所です。Boarder1の
ファイヤースターターと関係してくるのか?
今後の展開に期待しています。
{/netabare}
ご拝読有り難うございました。