らしたー さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
もはや仕組みに感動するレベル
あいも変わらずのサイキック麻雀。
次々に現れる異能美少女雀士たちを、その設定背景を織り混ぜつつ描いていくという、前作で成功した鉄板パターンを力強く踏襲している。
やってることは1期と全く同じでただ舞台が変わっただけ、と言われるともう反論のしようがないくらいのものだが、ガワを変えただけでここまで「ちゃんと見れる」仕上がりになっていることを考えるに、いかに前作が王道であったかの証明といえなくもない。
それよりも何よりも、この『咲』という作品の、美少女フォーマットとしての凄さにあらためて舌を巻く思いがした。
なんつーかほら今更ですけど、1校登場させるたびに最低5人増えるんすよ?
団体戦では、たった1試合に20人の女の子を出せるんですよ?
ほんとよくできた仕組みだよなあ。
このフレームワークのうまさていうか、内容を拡充させる上での基礎の作り方が今更ながらすげーな、と。
そして、これだけ少女を登場させておきながら、粗製濫造という印象がないのはどうしたものか。必要なところに必要な人物を置いている感じが、とても好ましく思える。
でもって実感したこと、もう一つ。
素晴らしい敗者を描くことがいかに大事かってこと。
前作のレビューでも書いたことですが、この『咲』という作品からは、麻雀作品としての特殊さよりも、競技モノとして成功するための普遍的なエッセンスやら伝統やら、そっちのほうがよっぽど強く立ち上ってくるわけで。