野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
へいおん
けいおん2期。
全24話。
今読み返すと元の感想がタイトル込みで余りに酷く残せる部分もほぼ無いと判断したため今回は完全消去し新規で。
軽音部の面々の日常をゆるく楽しく和やかに追いかけていく話。今回は1年という長い期間を24話かけて描いていくわけだが、この学生生活はまさに理想の学生生活で嫌なことなどほとんど起こらない。平穏平和そのものの彼女らの日常を懐かしくもあり羨ましくもあり複雑な感情で見ていた。
話も1期の単純に倍の長さなのだが日常系で24話はちょっとしたチャレンジャーだと思う。
どうしたって途中でだれてしまう可能性が高いから。
けいおんもまた例外では無く途中多少のダレはあったのは否定出来ない。
ここはけいおんを愛してやまないファンならフィルター補正でだれることなくキャラを愛でることが出来るのだろうか。
「ビール少しこぼしてしまった。水で少し水増ししてやれ」的な感覚に近く1期と比較すれば量は確かに
増えたがその分、多少味が薄まったかなという印象。
まぁそれでも彼女らのゆるく楽しい日常を楽しむという基本線は1期と変わることなく今回も健在。
話数が増えたことによるメリットの1つにキャラの掘り下げ?各キャラとも愛情持って描かれてるような気はした。
キャラが生命線なけいおんではこの点は大きかったと思う。
これだけ聞くとつまんないんじゃないかと錯覚されるかもだが、無駄に長い話の中でもきっちりと山場は仕込んであり
盛り上げてくれる所はさすがだ。こういう所はやはり上手いのね。
今回最大のイベントと言えばやはり学生生活の締めくくり「卒業」だろう。
2期のテーマはおそらくコレだと勝手に推測するが話が終盤に差し掛かるとこの1大イベントが頭を過ぎる。
彼女らは卒業してどうなってしまうのか。残されたあずにゃんは?そんな疑問が湧いてくる。
ラスト近くの展開は集大成と呼ぶに相応しくお互いを想い合う優しい先輩後輩の姿に涙・・は出なかったが軽い感動を覚えたのだが問題はこの後の彼女らの運命なのだ。
結論から言ってしまうと3年組は全員同じ進学先。あずにゃんは孤高の軽音部ENDである。
なんだというんだこの格差は。
こら作者。こんなことならもっと早めに新人入れておいてやりたまえよ。
別にあずにゃんファンなわけでも無いが余りに不憫でそういう意味で泣きそうになったじゃないか。
いや待て。残されたあずにゃんが唯一の部員になるからこそ別れの演出が映えるのだとすればどうだ。
作者がそこまで計算して敢えて新人を入れなかったとすればとんだ策士。諸葛孔明の生まれ変わりかもしれん。
唯たち4人も正直進路は別にして欲しかった。
全員同じ大学では別れ、卒業の感慨がどうにも薄いのだ。
皆進む道は違うけど高校での思い出はずっと忘れないよのほうがより感動する気がするんだが。
いや待て。これも3期を計算しての作者の布石だとすればどうだ。だとすればとんだ策・・