ななろう さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
面白かったです
久々に物語の設定が面白そうなアニメに巡り会えた気分です。
平和な島に、いきなり出現した未知の生命体“フェストゥム”。
島民の大人たちは、子供達も知らなかったもう一つの顔を持っていて、”フェストゥム”に対抗する為に組織された“アルヴィス”という組織の人間だった。
そしてその対抗手段として兵器”ファフナー”を操るのは、その大人たちに育てられた子供たち。
ファフナーとの適合性の良いものから、登用されていく子供達…。
その登用に悲しむ親もいれば、里子を育てて、子供が活躍すれば自分たちが評価されると喜ぶ親の姿も…。
今まで島のもう一つの顔を知らなかった事、平和な生活から生死の狭間に置かれ動揺し、同級生の死とそれを救えなかった友人を責める子供達。
また子供達には知らされていない、ファフナーの操縦で子供達に起きる遺伝子の変異によって死に至る事を知りながら、子供達に戦ってもらわなければいけない大人達の葛藤。
移動が可能な大きな要塞船だった竜宮島と、日本の存在が無くなっていて、島での平和が大人達に作られていた物で地球上にはもう平和という物自体が存在していないという設定に、一気に話にのめり込んでしまいました。
そして、作家冲方 丁が参加していることにも興味がありましたが、他の方が書かれている通り確かに後半のほうが面白かったですが、それは起承転結で言えば当たり前の様にも感じるけど、後半からは冲方 丁が脚本ということでそうなのかもしれないです。
ちょっと観ているとヱヴァンゲリヲンと比べてしまう似た設定が多々有りましたが、似た設定になると自然にまぁそうなってしまうのかもしれません。
どちらにしても、謎も多かったけどエヴァより解りやすく、終わり方も映画みたいに余韻も残り良い作品でした。
後、本編の1年前にさかのぼった作品で”蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT(OVA)”がありますが、本編から観ると気づかなかった事や意味が分からない事柄が、この作品を前もって観ることによって予習できてより理解できると思いますので、こちらを先に見たほうが良いと思います。