kamaboko08 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
キュリオが気になっちゃってしょうがない
シェイクスピア原作の「ロミオとジュリエット」を元に描かれた、現代アニメ版「ロミオとジュリエット」。
有名なシーンも盛り込みつつ、ファンタジックな要素を取り込んだお話になっています。
あらすじは割愛しますが、このお話の良いところはロミオとジュリエットがお互いを想いつつも、国のため市民のために皇帝(ロミオにとっては父)を倒すことを決めたり、新しく村を作ろうと信念をも持って行動しようとしているところかなと思います。
ただのお嬢様と王子様の愛の逃避行物語じゃないのが、良かったです。ただ、序盤~中盤のジュリエットの煮えきらなさや恋しちゃってふわふわしているところは、おいおいと思いましたが。
後半に差し掛かるにつれて物語は急展開を迎え、エスカラスという国を守っている大樹が出てくると急にファンタジックになるのは驚きですが、まぁそれでも、物語の締めは、ロミジュリの良さでもある、悲恋、として終わっているので感動しました。
最終話までの二人を見ていると、物語は悲恋として終わってしまったけれども、国も平和になり、二人はこの先未来永劫結ばれているので、幸せなんでしょう。
それにしてもタイトル通り、私はジュリエットの護衛的存在のキュリオが終始切なくて、たまらなかったです。フランシスコもそうですが、ジュリエットへの想いを胸に秘めながらもロミオとジュリエットの幸せを願い、何も言わずにジュリエットに仕えているとことが、なんというか、メインの二人の愛、だけじゃなくて、別の愛を私は感じました。あーホント、キュリオやフランシスコがジュリエットにモーションかけてたらどうなってたんだろうと考えるだけで、ドキドキします。最後の最後で、エスカラスに命を捧げるジュリエットを止めようとするキュリオ、キュリオを止めるフランシスコ。ロミジュリが死ぬーという切なさにプラスして、キュリオが切なくて……。私がキュリオを幸せにしたいくらいでした。
お話以外の感想としては、絵はたまに崩れる時もありましたが観れない程ではなく、音楽は最高に良かったです。声優陣もみなさん素晴らしい方ばかりでした。