はとぽん さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
タイムリープという題材を昇華させた超傑作
先にゲームを途中までやっており(長くて時間取れず途中で辞めた)、そのあとにアニメを視聴しました。
大長編のゲームが元になっているとは思えないほど脚本が奇麗にまとまっており、ゲームが元の作品にありがちな、ゲームの方が奇麗過ぎるせいで作画で集中できないなんていうことも一切なく、
脚本も構成も演出もどれをとっても素晴らしいの一言。
どんどん惹き込まれていきます。
意識だけを過去に飛ばすタイムリープという題材をもとにした作品は多々ありますが、
その題材を最大限に生かしている作品です。
過去に意識を飛ばすだけではなく、最初はそこまでの過程で携帯電話というガジェットを上手く使用し、過去の事象を変えるというありそうでなかった手法で見せて行きます。
実在した未来人を名乗っていたジョン・タイターを登場させるなど、現実とアニメ(ゲーム)をうまく融合させて見事昇華させた作品だと思います。
{netabare}
世界線の収束により、ラボメンや人類にとって絶望的な未来が待っているが、世界を救うという目的のためではなく、
まゆりを救うという小さな思いの結果、ラボメン全員との思い出を裏切り、捨て、そして得たものはクリスの死という絶望という流れが、
絶望から救われたという心を一気に絶望へと落とすという視聴者の心を揺さぶる上手い脚本だと感じました。
最初は世界がセレンに掌握され、管理される世界というのに一瞬大袈裟だなあと思わなくもなかったですが、
よくよく考えるとタイムリープを可能にするということは世界を自分の思うままに変えられるわけで、
決して大袈裟でもなくもし万が一そんな機械があれば自身でも自分の都合の良い未来に書き換えてしまうだろうと思ってしまいます。
映画のバック・トゥ・ザ・フューチャーなんかはタイムリープではなくタイムトラベルですが、
あちらも過去に戻って悪人が競馬で金を稼いで億万長者になるとかの悪事をしていましたね。
{/netabare}
とにかく単純にすごいとしか言いようがありません。
ネットスラングが最初ガンガン出てくるので苦手な人はきついかもしれませんが、
未視聴の方にはぜひとも見ていただきたい作品です。