退会済のユーザー さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
90点叩き出すほどの作品ではないなぁというのが率直な感想
アニコレで高評価だったので視聴。
12・13話、25・26話を除いては一話完結の物語でした。(記憶が少し曖昧)
実際見るまではタイトルから西部劇のようなアニメを想像しておりましたが、
蓋を開けてみれば宇宙船に乗って旅をする賞金稼ぎの"日常"のお話。
"日常"とわざわざ強調したのは、ただ私がそういう印象を受けたから。
ド派手なガンアクション、手に汗握るスリリングな展開…そういうものを
期待して視聴してた私には最後までみたけどほとんどが結構退屈なものだった。
特に中途半端なSFメカアクションははっきり言って要らない。
ただ、評価の高いアニメだけあって見所はしっかりあります。
それは、キャラクター同士の粋な台詞回し。
最近のアニメに見習って欲しいぐらい、そこはうまく出来てた。
違和感の無いカッコよさ漂う大人な掛け合いが終わりまで続くもんだから
脚本した人に対して脱帽しました。
「チャーリーはいった。手は手で無ければ洗えない。得ようと思ったらまず与えよってな。
ってことはどういうことだ?チャーリーはやれって言ってるんじゃねーのか?」
パッと台詞ひとつ掻い摘むだけでも、博学の人にしか書けなさそうなものが出てくる。
※ちなみにこれはゲーテの格言らしく、ここに出てくるチャリーてのは
チャリー・パーカーはジャズのアルトサックス奏者の事らしいですね。
カウボーイ・ビバップの"ビバップ"はここに由来しているそうです。
粋に感じる掛け合いの一つ一つに意味が隠れてるから、深みがあるんですかねぇ…。
その辺よくわかんないけど、イチイチ格好いいです。
しかし、(ここまで褒めておいてなんですが)このアニメ、
それらやり取り含めてどこか『アニメらしさ』が無いんですよ。
なんというかシティーハンター的なノリと言うか。
それに、こんなに凝ったやり取りみせるなら別にアニメじゃなくても良くない?
洋画とかドラマ見てた方が良くない?とか思ってしまう。
…なんて終始どうでもいい事を考えながら見てしまった。
やり取りはしっかりしてるのに、物語自体は在り来たりで雑なので
カウボーイ・ビバップとはどんなアニメだった?て言われても
あー、なんか宇宙規模の賞金稼ぎの話だよ。
{netabare}
途中主役が4人ぐらいに増えるけどね、
エドっていうハッカーの娘は大した恩義に報いる事無くどっか行っちゃうし、
スパイクて主人公はなんら良くわからんうちに最後のボスと戦って死ぬアニメなんよ。
24話積み上げてきた時間てなんかどうでも良かったじゃん。
{/netabare}
とか語ってしまいそう。
26話もあるんだから、その時間に見合った話の大筋でもっと魅せて欲しかった。
あと、完全な好みですが、分かりやすいところでもっとスゲーツエーの
中二デフォルメを織り交ぜて欲しかった。
そう思うぐらいキャラの特徴が各々何となく薄味。
(私が最近のアニメに染まり過ぎてるだけなのかもしれないけど)
若干批判気味だけど面白くなかったわけではない。
ただ、目新しさも無いし長い時間割いて見て絶賛できるほどの
内容ではなかったかな~というのが最終的な感想です。