「GUNSLINGER GIRL [ガンスリンガーガール](TVアニメ動画)」

総合得点
84.3
感想・評価
1145
棚に入れた
7510
ランキング
293
★★★★☆ 3.8 (1145)
物語
4.0
作画
3.8
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.9

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ネタバレ

しゅりー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

やるせない…。

肉体的な障害や様々な事件、事故によって瀕死の重傷を負った少女達が
義体というサイボーグに改造されて一命を取り留めるも、
社会福祉公社なる政府組織の一員として戦うストーリー。
最初「義体」という言葉の響きから某近未来SFシリーズと似た物を想像しましたが、
実際はとても現代に近いヨーロッパの社会で行われる政治団体やマフィアとの戦いです。

登場する少女達の生い立ちや条件付けの設定から倫理的に賛否両論なアニメと聞きます。
実際自分も視聴していてかなり抵抗を感じる描写はありました。
しかし、それでもこのアニメが優れたアニメであることを否定できない。
ですからここでは本作とその原作漫画の存在云々は一先ず置いておいて
自分の感じたことだけ書かせていただきます。

登場する多くの人物の心理描写がとても丁寧に描かれ、それがために本作の持つ
暗く悲劇的な部分が強く印象に残りました。
義体の少女達のパートナー、フラテッロへの想いが印象的に描写されますが、
条件付けによる反射的な行動や戦闘時の無感動な少女達の表情のおかげで
少女達の真実の想いはどこにあるのかと非常にやるせない気持ちになりました。

ヘンリエッタとそのフラテッロ、ジョゼの関係がメインで描写されますが、
個人的にはクラエスとラバロの約束やエルザとラウーロの報われない関係が
特に観るのがつらい物語に思えました。
また最終話ラストでは自然に涙が流れました。
全話通して話が重いため、おそらく自分はトリエラがいなければ観終われなかったと思います。

非常に美麗な作画とOP、ED、BGMまで耳に残る素晴らしい音楽。
アニメの雰囲気に非常にあった声優陣と上述の通り印象に残るキャラと物語。
非常に優れた要素を持っていますが、観る人を選ぶアニメであることは確かだと思いました。

投稿 : 2011/07/29
閲覧 : 426
サンキュー:

18

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