gajaja さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
阿良々木くんも戦場ヶ原さんも中身カラッポ?
おもしろかったです。
でもなんだろう、この閉塞感、というか胸に差し迫る感じ?
たぶん物語自体は普通、よくある話。
演出は良い、とても良い。
画はきれいだし、音楽もいい雰囲気、セリフ回しはタランティーノみたい。
(に、くだらなくてちょっと痛い・・・でもギリギリあり)
総じて普通(におもしろい)。
かつ、なんだかとっても今っぽい印象を受けました。
それってなんでだろう・・・と思ったんです。
で、気がつきました。
このアニメには主要な登場人物以外のヒト感がない。
っていうかエキストラ的なヒトが登場しない。。。
たぶんこれって阿良々木くんとその周辺のヒト達「だけ」の世界なんだろう。
およそ現実とは違った世界。
彼にとって都合の悪いヒト達は排除された(した)世界。
それほどまでに彼の「自己」は肥大化してるんだろう。
他者から評価されることでしか自己を維持できない。
だから都合の悪い評価は聞こえない・存在しない(ことにしておく)。
そうして彼が作り上げたユートピア。
そこでは怪異すら都合良く振る舞ってくれる。。。
そうやってカラッポな中身を外から覆って都合良く取り繕ってくれる。。。
ここに描かれている世界はヒキコモリ部屋と一緒なんだ。
今っぽいなぁ。刺さるなぁ。。。