sherlock さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 1.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
想いを伝えることの難しさ…
この作品の原名は“Paperman”と言い
駅のホームで電車を待っていた男性が抱えていた書類の一枚が
女性のもとへ飛んでいくという男女の偶然の出会いから物語は始まる…
そして男性はあるとき、仕事場のビルの向かい側にその女性を見つける
どうやって気づいてもらおうかあれこれ考えていると上司に書類の山を渡され
紙ひこうきを飛ばすことにした
(日本なら仕事中にそんなことしたら確実にクビですねww)
なかなかうまく女性のもとへ届かない…
そうして次第に紙もなくなり←どれだけ飛ばしたんだよっww
諦めかけていると…以前女性のもとに飛んでいった一枚の紙が残っていたことに気づく
…あとはディズニー独特の世界観なので観てからのお楽しみということでっ!!(^_-)
このアニメを観て僕は
紙で人に想いを伝えることの良さと難しさを改めて実感した
(少し僕なりの勝手な解釈になってます笑)
皆さんは好意をよせる相手に告白したいと思ったとき何を考えていますか?
「あなたのことが好きです」と一言で言ってしまうのは簡単だが
そこに自分の気持ちが果たして込められているのか疑問に思う人も多いだろう…
特に最近の若者は携帯などの電子機器を媒体としてコミュニケーションをはかり
自分の書いたその人特有の文字ではなく、共通の書体で安易に送信できてしまうため
昔の人以上に内容が重要視されるようになったと僕は思う
一方で、最近の若者は時間に対する感覚が昔の人よりも早くどこか短気な部分が多い
そのような時代の中で急いて完結に「あなたのことが好きです」と告白して意味があるのだろうか…
紙に文字を書いている時間…考えた内容を文字に起こしている時間…
これも意中の相手に伝えたい“好意”の一部なのではないだろうか…
感情を言葉にして上手く伝えられない人こそ
そういった見えない愛情の部分を見える形で相手にしっかりと伝えるべきなのではないかと僕は思う
電子書籍など紙離れが進んでいるからこそ下手な文字でも紙に書くことで
どこか昔よりも特別感が現れ、想いをより魅力的なものとして相手に伝えることができるだろう…
そんな、人に想いを“伝える”ということの根本的なものとは何かを考えさせてくれるアニメだった
ただ…{netabare}ラブレターなんて縁がないヤツの戯言なので説得力には欠けます!!!笑{/netabare}
え~っと、最後の一言はスルーしてもらって…ww
この作品はディズニーらしい夢のような世界観・ストーリ-展開と
好きな相手に自分の想いのせて届けるのは紙飛行機のように不安定で難しいことを
上手く重ね合わせて描いているアニメなので
興味がある方はぜひ一度観てみてはいかがでしょうか(*^^)v