kuroko85 さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
よくもこの時代にこの品質。
言うまでもなく、古典の名作である。
どの話も外さない。
そして全部見ると大きな形になってあなたの心に残る作品。
偏屈物のおじいさん(アルムおんじ)が孫(ハイジ)を引き取り
一緒に住む事で、徐々に心を通わせていく。
ところが、
母方のおばの勝手な決断でハイジは
ドイツの富豪ゼーゼマン家に住み込みで働く事となり、
引き離される二人。
(この後のアルムおんじがどれほど塞いで、
人との接触を絶っていたかはペーターの言葉で判る)
だが、気さくで快活なハイジがホームシックの為、
夢遊病になる事で、アルムへ戻る事が許される。
それに伴い、歩く事が不自由なゼーゼマン家の一人娘
クララもアルムで歩く練習を始める。
そんな話の中で起こる人間模様や
自然の恵みを実にいきいきと表現している。
個人的に印象に残っているのが
クララにチーズやミルクをあげるために
賃金の支払いではなく、壊れている日常製品を
修復させるという描写が、金と言うものを必要としない
アルムの山で生活を強く表していた。
※最近、夏休みの特番で放送されていたのを、
娘と見ていたのです。
娘は民放は言うまでもなく、アニマックスもキッズステーションも
見れるアニメ飽和状態の毎日を送っています。
そんな娘が完全に虜になっていました。
やはり良いものは普遍性があるのだと実感しました。