退会済のユーザー さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 2.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
泣けると期待してたけど…微妙だったカナ。ただオチは良かったです
第01話 「桜花抄」 約25分
第02話 「コスモナウト」 約25分
第03話 「秒速5センチメートル」約15分
の3話構成でした。
遠距離恋愛について描かれているようです。
1~2話までは狙い過ぎた感じが強く、評価の割に大した感動は無かったけど、
3話のラストをみて、鬱になるとかそういった感想を漏らした人がいた理由が
分かった気がする。
短い視聴時間だけど3話に割って、人生の転換期の先にある未来だけ簡潔に伝えている。
この作品をみて少なからず似た経験をし、無意識に自己投影してしまった人とかだと、
なるほど胸が苦しくなるほど感動できるかもしれない。
ちなみに私も思うところの一つや二つはあるわけだが、感動よりも先に違和感を
いくつか抱いてしまったがために、涙を流せなかったのが非常に残念である。
以下ネタばれ+私的な作中批判が混じってるので、隠して書き残しておきます。
この作品が批判されて平気な人と、興味がある方だけ覗いて見て下さい。
{netabare}
・(1話)納屋で過ごす意味がわからない。
小・中学生の子供が深夜0時近くまで駅に居たら駅員さん心配するだろう…って部分も
ツッコミ所なのに、それに輪をかけて追い打ちをかけたモノローグに思わず噴いた。
「この夜、僕達は畑の脇にあった小さな納屋で過ごした。古い毛布に包まり、長い時間
話続けて、いつの間にか眠っていた…」
…遭難でもしたのか?と。
・小学生にしては大人び過ぎている。明里からきた最初の手紙(この時は中学1年生かも
知れないけど)に「前略」とかついてるし…
その前に小学生のデートでマックとか、最近じゃ普通なのか?けど携帯電話も普及して
いなかった時代だしなぁ…とこの辺り妙に違和感を覚えた。
・声優が下手。特に男の遠野君の。調べてみたら俳優さんで、声優じゃないっぽいけど
これはちょっと聞くのが辛い。
・(2話)花苗が告白せずに泣いた理由がわからない。貴樹の行動のどこで何を察したのか?
やりたい事はわかるけどあまりにも描写的に説明不足な気がする。
リアルが売りでやってるんだろうけど突然アンリアルとも取れる描写があるのでキャラ毎の
心情の変化についていけず、イマイチ理解が薄いまま終わった。
等など
{/netabare}
話変わって、作中で描かれている詩的にも感じられる背景カットは美しいものばかりでした。
加えて、コオロギか何かの夏の虫の鳴き声がするBGMは非常に良かった。
最終的に話の内容よりそういう所が印象に残った私は、この作品に感涙よりも癒しを
見出しました。
そんななんで、見て損は無いかも知れないけど、騒ぐほどのものでも無いかなと
思ったのが私的な評価です。