おなべ さんの感想・評価
2.5
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:途中で断念した
高校デビューもほどほどにしよう
当時ある意味話題性の強かったアニメ略してステラ。
内容としては、今まで人見知りが激しく友人のいなかった主人公が、C3部ことサバゲー部に入部することで、自分を変えようとしていきます。
何故サバゲーなんだ…というのは、心の奥底にしまって置き、サバゲーを通して主人公が成長する様を見届けようではないか!胸を撫で下ろした気分で視聴を努めました。
しかし、途中で断念してしまった…。
キャラクターの言う事成す事に感情移入が出来なかったのが、その原因の一つでした。
先ず、今まで人と喋るのも億劫だった人間が、断髪してその場で気合い入れ直した位で、そうも簡単に他の人を先導するなんて出来ないと思うんです。「変わらなきゃ」と強く思っていても、やっぱり、根本的なところは中々変わらないもんではないでしょうか。
主人公の早過ぎる心変わりには、他の方もレビューしていらっしゃいます。先輩たちの気遣いのなさも目に余るものがありました。
ただ先輩達もあくまでも高校生、自分のことで頭一杯で、中々他人のことまでは手が回らない多感な時期ですし、後輩と上手いこと接せないのもなんら不思議ではありません。あまり直視したくない先輩後輩の確執が意外にも描写されていました(このアニメに求めていませんでしたが)。
しかし、そのら先輩に関してはフォローし難いです。
「サバゲーは楽しんだもん勝ちだからなゆら公!」→「サバゲーには覚悟が必要だ。お前には覚悟が足りねぇ…」これはいくらなんでも酷い。例えそうであっても、入部したてで右も左もわからない、ルールもロクに知らない新入生にとっては、あまりにも酷である。ゆらはあそこでよく泣かなかったなあ、感心しましたよ。
始めは、サバゲー誰でもウェルカム〜な雰囲気だったのに、「えっ、このアニメって、そういうスポ根ものだったの?」と首を傾げてしまいました。
そもそもこの作品は視聴者に何を伝えたいのか、よくわかりません。少なくとも、これを見てサバゲーをやってみたくなる気は全く起きませんでした。衝撃な展開と言えば間違ってませんが、主人公の闇堕ちはサバゲーとはナンセンスでしょう。
サバゲーとは不釣り合いでありつつも、学生の部活ではどうしても起きてしまう先輩後輩のギクシャク感はよく描写出来ていると思います。それは、他の題材で、本格的にやってくれたら、良かった…。
サバゲー+女子高生、この要素だけで十二分に面白くなれたはずなのに、どうも変な方向に迷走してしまって残念です。