退会済のユーザー さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
アンドロイドに心があったなら……
「未来、たぶん日本。
“ロボット”が実用化されて久しく、
“人間型ロボット”(アンドロイド)
が実用化されて間もない時代。」
主人公は、そんな世界で「イヴの時間」という
特殊な「ルール」が適用され、
人間とアンドロイドの区別がつかない喫茶店に訪れる。
世界観がとても丁寧に作られており冒頭の僅かな時間で
世界観に囚われるだろう。
登場人物達の心理描写は素晴らしい。
世界をのぞき見ている感覚に埋没していく。
ストーリーは自体は、人間と機械の共存のあり方を探る物語。
静かに進んでいくが、物語に波があり飽きない。
派手な見せ場のある作品ではないが、
揺れ動く登場人物の心は胸を打つものがある。
シリアスだけでなくコミカルな部分も面白い。
テーマはぶれることなく貫かれており、劇場作としての
完成度も高い。
SF作品に興味がある方や、アニメ劇場作作品。
哲学的なテーマに触れたい方にお勧めです。
アンドロイドに心があったのならば人と何が違うのだろう。
言葉だけでは伝えきれない事もある。
それだけ胸に迫るものがある作品でした。