29号 さんの感想・評価
3.6
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
前半の雰囲気はいずこへ…。
全24話。
キャラクターのデザインも好みでしたし、何よりヒロインの鎖部葉風の声が私の好きな沢城みゆきさんって事で、無条件で視聴決定。
物語の内容をざっくり言えば、ある事件の真相({netabare}不破愛花の死{/netabare})と世界の滅亡を何とか阻止しようってお話。
作画は安定して綺麗です。
まず1番気になったのは、前半の12話と後半の14話以降で全く物語の雰囲気が違う点です。
{netabare}
前半は死の真相を知るために様々な魔法戦や頭脳戦が繰り広げられます。また、物語を通してシェイクスピアの「ハムレット」「テンペスト」からの引用がたびたび用いられるため前半はミステリー要素を含んだ知的でオシャレな雰囲気を醸し出してます。前半の雰囲気はすごく好みでした。
総集編を挟んで14話以降は物語通しての目的は変わってないものの、恋愛模様が強くなり、世界の滅亡を前にしているのに度々ほのぼのムード全開。前半の知的でオシャレな雰囲気はいずこへ…ココで一気に萎えました。
一応最後まで視聴しましたが、事件の真相も何となく「そうではないか」と頭の片隅にあったので別段大きな驚きもなく、私個人としての後半の見所は沢城みゆきさんの声ぐらいでした。
{/netabare}
ストーリー自体は一応まとまっているので私みたいな偏屈者でない限りは楽しく視聴出来ると思います。
最後にシェイクスピアの作品を意識してか、吉野や真広が変に哲学的な言葉を多用するのが何か気になりました。シェイクスピアを引き合いに出すのは酷ですが、彼の言葉が偉大過ぎて他のセリフがチープに聞こえました。
作品とは直接関係ないですが、シェイクスピアの偉大さを改めて実感しました。