yuki24 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ギャルゲーで一番ダメな選択肢を選び続けたら主人公がこうなった
{netabare}
主人公に殺意を抱きながら見るアニメは初めてでした。
・言葉がヤンデレ
・史上最悪のシナリオ
ということだけ知っていたので、「言葉、誠を殺してくれ」と願いながら見てました。
途中で言葉のヤンデレの方向性が違うことに気付いたので、世界が包丁を持った時は胸がすっとしました。
あと言葉の最後のあの台詞は最高でした。
これだけ胸糞悪い主人公の特に胸糞悪くなったところ
・フォークダンスいっしょに踊らなかったことを言葉に謝ったこと
・乙女はまだしも世界の友達に手を出したこと(特に刹那)
・世界と言葉を苦しめるだけ苦しめて「面倒くさい」の一言で片づけたこと
・世界を妊娠させたのに世界じゃなく言葉を選んだこと
要するにこいつを脳内メーカーにかけたらH100%で思いやりとか、優しさとか、気遣いとか、責任感とか、そういうものが欠片もないところが胸糞悪かったです。
結局最初に言葉を好きになったのは胸が大きかったからで、世界に浮気したのは言葉に疲れたからで。
皆がなんで誠を好きになるのか分からないけど、最後の終わり方のためにそうしたのだと思うので、それは設定上の問題でキャラとは切り離して考えてました。
刹那の場合は、ラブコメによくあるヒロインの友達で中立ポジションみたいなキャラだったけど、刹那が誠を好きだったのは二つの理由があったと思います。
・Qべえ詐欺的な本来こうあるべきと決まってるキャラにそれに反することをさせることで、その後の展開を暗示している。
・世界の人間として汚い部分、未熟な部分を引き立たせるため。
ヒロインについて
世界も言葉も好きなキャラです。最初は言葉はあんまりでしたが、ごみ人間ばかりの周囲に追い込まれていくところがかわいそうで感情移入してしまいました。闇化してからは少し登場回数が少なかったように思いますが、最後のインパクトはすごかったです。「西園寺さんが誠くんを盗んだんじゃない」と言ったときは確かに、と納得。世界は世界で最初から好感をもてるキャラでした。一番人間らしく、きれいな部分と汚い部分の葛藤がよかったです。きれいな部分で言えば、言葉が部屋に来た時に、罪悪感から部屋を飛び出して言葉に責められに行ったシーン。汚い部分では、妊娠したのは嘘だったこと。が印象的でした。
個人的には好きな作品です。
{/netabare}