天翔龍閃 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
メッセージ性の強い作品
正直1話~21話までダラダラと退屈な展開だった。22話からが本番って感じ。ただ、21話までの物語が無ければ22話以降のお話も盛り上がらないわけだから我慢して視聴して頂きたい。
もうね、作画が凄いわある意味。完全なSFものなんだけど、作画のおかげでノスタルジックな雰囲気が出ててヌルヌル動くのが不気味というかキモい(・∀・;)
結局のところ言いたい事(この作品のメッセージ)は、{netabare}無数にある未来の可能性を決める(この作品的な言い回しだと、認識して確定する)のは現在の自分自身だって事かな。
この作品の中ではそれを、量子力学的な視点から時間や空間を捉え、小学生の子ども達が過去、現在、未来の自分を見つめ、今現在の自分探しをしていく(現在の自分を認識し確定する)事で人間的に成長していくそんなお話。
そのお話の中に、ピュアな恋愛や友情、SF要素を加味して物語を構成している。自分探しといっても、自分独りだけで解決しようとかいうわけではなく、自分の人生、未来を豊かにする為には家族や良き友人と助け合う(誰かを認識し、誰かに認識してもらう)事が大切なんだよ。もう何年かして自分が大人になったら、そんな風に自分探しをしていた事を懐かしくさえ思う時が来るよ。だから今現在この瞬間を大切に生きていこう。それが自分の未来を作っていくんだよ。っていうようなお話だと思う。ノスタルジック調なのはそういう意図もあるのかもしれない。{/netabare}
若年世代にはあまりウケないかもしれないけれど、観て損はない作品だと思う。
声優さんは何気に豪華だった。ハルカの演技だけはちょっと違和感あったけど、小学生の役だしそれっぽさは出てたし我慢できるレベル。
アトリ役の鈴村健一さん、この作品のMVPだった。名演頂きました。
キャラはアトリのインパクトパネェっす。てか、一番オイシイ設定だったなぁ。あんなぶっ飛んだアトリを懐柔させたミホもすごいけど。
んで、クイナさんの不幸っぷりが哀れ。哀れまれるのも可哀想なくらい(´・ω・`)
作画はねぇ、CGとあの独特な画風の使い分けはいいなって思ったけど、 {netabare}2話と7話の違和感は何だったの?{/netabare}って言いたいw
萌え要素でも入れようとしたのかな。誰だコレ?ってなったよー。
戦闘シーンも独特。「天空の城ラピュタ」の龍の巣内でパズーとシータがグライダーに乗って進んでる時にパズーが父親の幻影を見るワンシーンを思い出した。細かすぎて伝わらないかもしれない。
音楽は、OP、ED、挿入曲全てノスタルジック調な作りになっていて狙って作られた感じ。日曜日にやっていた世界名作劇場のアニメを思わせるようなそんな曲調だった。「ロミオの青い空」とか。EDは好きかな。