kuroko85 さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
アニメ界に神々しく輝く金字塔
この作品に初めて出会ったのはまだ第1期の頃。
7本を立て続けに見た後に、、、ある程度の充足感と満足感。
ただ、、、その後に残った猜疑心、
それは、、、
ここで(作者が)キルヒアイスを殺してまで
見せたかった事は何なのか?
ほとんど確証にも近い形で続編がある事を期待した私は、
原作が10冊の本である事に気がついた。
その10冊をまとめて読んだ時の幸福は生涯忘れないだろう。
それで満足していた私に、アニメの続編があるとの朗報が届く、
まさか、全編するつもりか?
このシリーズを見る上で焦りは禁物。
気長に待っていると第2期が発表された。
序盤の最大のスターであるキルヒアイスを亡くした事により
その人物像は深みを増していく。
1期で末席だったミュラーはこの頃から急成長。
(まあ、水島裕さんだったので、、)
双璧の二人は主役クラスの存在感にまで、、
同盟軍ではシェーンコップとポプラン?
(ローゼンリッターが出撃すると血が騒ぎます)
そして話はただの戦闘ものにおさまらず、
国としての政治や経済等にも広がっていく。
人間模様もより複雑に、より深く、、
※このシリーズの数少ない不満が、3期に入り
ラインハルト治世となった時の軍服や軍旗、
宇宙船のデザイン等が1期より格段に落ちた事。
ミュラーの新旗艦のデザインとか、、
まあ、それほど1期が作りこまれていたと言う証明。
そしてここまで来れば、完結した事が功績。
日本アニメの金字塔としてそそり立つ。
彼らは(製作に関わった多くの人は)アニメで
とうとう水戸黄門を作ってしまった。
完成したのは偶然でもあり、必然でもあるように感じる。
ただ偉大である事に変わりは無い。
最近では、幾人かの主要キャスト(特に声優さん)が
他界するニュースが目に付く。
その金字塔に、これからのアニメーターは挑めるのか?
大きな壁として、そこに立ちはだかるとんでもない超のつく大作。