退会済のユーザー さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
第二期やらないのですか? 私、気になります
もうこの作品は何度観たかわからないくらい、何周もしました。そのぐらい、個人的に好きな作品です。
観始める前、予告等を観た段階で凄く期待していた作品でした。
ただ1話目を観た時はアレこんなものかと言う内容であり、なんか物足りなさを感じ日常系ミステリなんてこんなものなのかと少し落胆しました。
序盤の方は、そういったがかっりした感情を抱きながら鑑賞していました。
特に1話から5話までのタイトルの氷菓の回は正直あまり好みではないです。はっきり言って観ていて退屈でした。
6話以降から徐々に良くなってきたのかなぁなんて思っていましたが、自分としては、まだ納得のいく内容ではありませんでした。6,7話の辺りでは、もしかしたらハードル上げ過ぎたかなぁなんていう事も思っていました。
ようやく、8話ぐらいからこの作品に入り込める様になりました。
この8話より11話の【愚者のエンドロール】の回が個人的には大好きです。あまり、深く書いてしまうとネタバレに繋がりますので軽く言いますと、予告に出てきた「ほろ苦い青春群像劇」というのが凄く伝わりましたし、妙なリアリティすら感じて、凄くのめり込んで鑑賞出来ました。
続いて12話より17話の【クドリャフカの順番】の回も凄く楽しめました。この回についても言いたいことはたくさんありますが、簡単に感想を言いますと、愚者のエンドロールの時にも感じたほろ苦く切ないストーリーの中に垣間見えるリアリティのある心理描写が逸脱でした。
以降の話数は勢いで最後まで楽しむことが出来ました。
その中の短編の話だと21話の【手作りチョコレート事件】が特に好みな回です。
これもまた、ちょっと苦いストーリーですが、この話も実に楽しめました。
最後まで観ると、この作品が心底好きになっていました。
原作の小説とアニメを見比べたりもしてみましたが、原作だと少し解りづらい(自分が読解力がない為です・・・おそらく)箇所もアニメだとより解りやすく描かれていました。
アニメでも、BGMの感じなんかでどこか、文学的な雰囲気が感じをとれました。それが、自分としては凄く心地良く感じました。
声優さんのキャスティングも完璧だったなぁと思いました。とは言っても、初めにキャストだけを見た時は、茅野愛衣さんが摩耶花かぁなんかイメージとし違うなぁなんてものを感じてはいました。
しかし、それも実際に作品を観ていると凄く合っているかもと思うようになっていました。
特にえる役の佐藤聡美さんと里志役の阪口大助がベストマッチだなぁと感じました。
この作品は、ミステリー好きの方はもちろん、若者特有の青臭さや甘酸っぱさ等を感じたい方にもオススメ出来る作品です。