yuki24 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
続きが気になっていっき見しちゃうので注意
設定は12人の未来時計所持者のバトルロワイヤル
いっき見して寝不足で後悔;;ですが久々におもしろいアニメに出会いました。キャラってやっぱり大事ですね。最後はちょっともやもやでしたが。
主人公:ユッキー♡=シンジ君
ヒロイン:ユノ=ヤンデレ
秋瀬或=カヲル君(中の人はどちらも石田彰さん)
とにかくユノのヤンデレがたまらない!
ユノの異常さにどうしようもなく惹かれてしまう!
という人はそれだけでこの作品を見れてしまうでしょう
個人的には心の中で「えぐい~;;」とつぶやきながら笑ってしまい、でも泣きながら「ユッキ~♡」と言われるとなんだか助けたくなっちゃう、そんなキャラでした
【セカイ系に対する応答】
セカイ系の要素が随所に見られる作品ですが、他のセカイ系の作品群に対する応答ともとれるシーンが随所に見られます
・リアリティのない死
この作品は不自然なくらい人が死にます。学校での9thの爆破にしても何もそんなに大勢殺す必要があるか?という疑問が残るし、人を殺しても捕まらないし、建物も異常に壊れます。(どことなしにコメディタッチの部分もあるのでシリアスに笑えたりもします)
セカイ系は物語性を希薄にしている、あるいは放棄しているという批評に対してリアリティのない死は「物語の虚構性を明らかにした上で、なおかつ作品と真摯に向き合う」姿勢ではないか?リアリティのない死をあえて強調し、物語を犠牲にしてでも主人公やヒロインの心情描写をする、という意思表示ではないか?と思います。
・「キミとボク」批判にも屈しない二人
この作品も「キミとボク」の恋愛が世界の命運に直結する展開ですが、「キミとボク」のいびつな関係に懐疑的、批判的な立場をとるキャラが配置されています。
友達たちはユノに対し一貫して懐疑的な立場を取っていて事あるごとに2人の仲を引き裂こうとするし、7thに関しては男なら自分で女の子一人守れなくてどうする!という明らかな戦闘美少女(キミが戦ってボクを守ってくれる)批判をしています。それに対しユノは「わたしたちらしく行こう」と開き直ります。
またユノ自身の発言でいえば「言わせないでよ…別にあなたじゃなくてもよかったの」という発言はご都合主義的な展開を認めた発言で、その後の展開を考えればご都合主義と言われようとも”わたしたちらしく行く”ということなんでしょう。
他にもあると思いますが、こうした点で他のセカイ系を批評する立場を取っている作品だと思います。全体的に批判されても変える気はないからな、みたいな感じで描かれていると思うのでラストはある意味必然的なのかもしれません。
秋瀬或がカヲル君に異常に似てて中の人もいっしょなのはエヴァへのオマージュなんでしょうか?