こたろう さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
狂気とイカサマと暴力と、ヤクザ達の賭博麻雀
原作掲載が専門誌「近代麻雀」だけに本格的です。
ルールを知らない人、ネットやゲーム機でしか麻雀をやった事のない人はきっと面白くないでしょう。
卓を囲んで対人麻雀をやってないとアカギの何がスゴいのか理解できないでしょうから。
つまり本作は、かなり間口の狭い、見る人を選ぶ作品である。 と言えます。
ですが、こんなニッチなコンテンツをTVアニメにしようと考えるくらいです。
内容が濃くて面白いのは折り紙つき。
カイジでもそうですが、原作者の福本氏は心理戦の”ゲームを創る”のが抜群に上手いです。(そして絵は抜群に下手ですw)
終始ドキドキハラハラさせ、何重にも張った伏線を見事に収束させて終わる展開は見ものです。
麻雀マンガではありますが、「賭博マンガ」と銘打った方がしっくりときます。
物語の背景や雰囲気も独特。
ヤクザが幅を利かせる昭和のドロ臭い世相、煙草の匂いの漂う賭場、賭けが当たり前のギャンブルとしての麻雀。
闇社会で淡々と薄笑い浮かべながら強敵を押し退けていく物語。
破滅型の狂気のヒーローである主人公がカッコイイと思えるかどうかで、好き嫌いがはっきり別れる作品だと思います。
私は冷徹な博徒であるアカギのクールさを「シブい」と思いました。
絵については、まぁ、慣れますヨ(笑)
※原作に追いついた為ちゃんと完結してません。続編期待・・・できるかなぁ。