にゃんにゃ さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
親子の絆は無償の愛
独身の中年男(大吉)が、6歳の女の子(りん)を引き取ることになった。
そこからこの物語は始まる。
最初は慣れないながらも次第に“親子”になっていく二人の変化と成長を、大吉目線で描いていく。
そこには大きな盛り上がりもないし、涙必死の感動秘話なんてのも無い。
人の親になるということ。
大吉の、その苦悩や喜びが淡々と綴られている。
しかし単調ながらも大吉のストレートな気持ちの表現は、深く心に響いた。
大吉の気持ちが手に取るようにわかる。
大吉に自分を重ねずにはいられなかった。
りんの、そして大吉の成長をただ見守っているだけで満足できた。
こんなこと言ってるが、私には子供はいない。
だから実際のところはわからない。
聞いた話と、少しばかりの触れあいから想像する程度しかできない。
こんな浅はかな考えで物を言うのも恐縮だが、
子育てってとても大変なこと。
子供は、あらゆるものを奪う。
それは時間であったり。金であったり。
同時に子供はあらゆるものを与えてくれる。
それは喜びであったり安らぎであったり…
奪われた分、与えてくれる。
だからこそ頑張れる。
しかしいつの日か、気づく。
奪われたものなんて何もない。
すべては心の中に残っていることを。
子供には与えられてばかりだということを。
そう、いつの間にか「子供のため」は「自分のため」と等価値になっていたんだ。
因みに、原作ではりんはもう高校生とのことだが、
自分の年齢的に高校生の娘というのは全然想像できないので、原作を観る気は一切ない。2期もいらない。あれで終わりでいい。
大満足でした!!