29号 さんの感想・評価
3.7
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
視聴者の数だけ答えがある作品
全13話。
まず目を引くのが独特の世界観。
それを産み出しているのは作画でしょうか。明るい色はあまり無く緑や黄色ベースのセピア調の色彩がより一層この世界感を際立せています。
心理的描写が多く、作中で語られる何気ない台詞にも深い意味が込められているものが多く、哲学的な作品であると感じました。
作品のストーリーは割愛させていただきます。
{netabare}
灰羽と何なのか?何処から来て、何をして何処へ行くのか……。
この答えはこの作品で直接語られる事はありません。
ですが、この答えこそがこの作品が伝えたいメッセージの本質だと思います。
この作品は視聴者の分だけ、この作品が伝えたかったメッセージの答えがあるのだと思います。
だから敢えて設定を掘り下げずに話を進めていくのではないのでしょうか?
私はAngel Beats!と近い世界観であると考えます…作風は全く違いますがw
「灰羽=生まれ変わるチャンスを与えられた者」
「罪憑き=自殺者」
「巣立ち=転生」
1話の冒頭で「心臓が冷たい」と言うシーンから灰羽は死人である事は間違いなさそうです。
事故や自殺など天寿を全う出来ずに死んでしまった者が「神の祝福を得た者」として生まれ変わるチャンスを得た存在であるのではないでしょうか。
生まれ変わるためには己に課せられた試練(おそらく前世との関わりのある内容)を乗り越える事によって次のステップ(転生)へ移行するのでしょうか。
{/netabare}
難しい内容ですね。私の拙い頭では理解するのにはかなりの労力を使いました…結局結論が出るに至らずorz
この作品ほど他の視聴者の見解が知りたいと思ったものは無いです。
この作品を見て、いろんな方の考えに触れる事によって初めて完結する。そんな印象を受けました。
ぜひ色んな方に見ていただきこの作品について考えていただきたいです。