PeachFly さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
学園ものかと思ったら、怖いサスペンスだった ^^;
あにこれでアニメの情報を見て視聴したのではなく、友人から勧められて何の気に無しに観始めたのですが、観ている途中から「あら、これってサスペンス… (ちょっとニガテかも…^^;)」と気付きながらも最後まで視聴しました。
わ~ん、やっぱり怖かったよ~
{netabare}
この作品はサスペンスというか、ホラーサスペンスの部類ですね。
人がいっぱい死ぬし、その死に方もエレベーターが落下して圧死とか、モーターボートに巻き込まれて死ぬとか、傘の先が喉に突き刺さって血が吹き出て死ぬとか… あ~、またその場面が頭をよぎる。。。゜゜(>ヘ<)゜
ストーリーも巧妙で、夜見山北中学校の3年3組で26年前に一人のクラスメートが亡くなったけど、卒業までその子が「生きている」として振舞った事がきっかけとなり、死者が毎年クラスメートとして存在することとなる。 この死者は自分が死んでいることには気がつかず、また死者だと簡単には判らない。
その死者は卒業と同時にクラスメートの記憶からも消えてしまい、残った記録(写真、アルバム)等にも限定的に残るだけで「記録の改ざん」がされてしまう。
死者がクラスに在るとき、自分の居場所が無いと感じたら災いが起こり、毎月一人以上の犠牲者がクラスメート、またはその血縁者に出ると言う。 そして、その災いを防ぐという方法は、クラスメートの一人を「いない者」として扱い、クラスに一人の欠員を作ることでその死者の居場所を作る事。
主人公の榊原 恒一(さかきばら こういち)は東京から夜見山北中学校に転校して来たが、クラスのいない者として扱われていた見崎 鳴(みさき めい)を不思議に思い、その理由を解き明かそうとする。 そうこうするうちにクラスメート、またはその家族が犠牲となる事件が続き、クライマックスの夏合宿では凄惨な事件が起こる……と。
作品としては観ていてあまり気持ちのいいものではありませんでした(私だけ?)。 さすがにTVで放映されるレベルで表現されているので、傘が突き刺さる場面とか、モーターボートに引き裂かれる場面は直接出ませんでしたが、傘が突き刺さって死んだゆかり (桜木 ゆかり) の手が「ぴくぴくっ…」と動いたあたりがとってもリアルで「ぎゃー」という感じでした。
最終的には「災いを止めるもう一つの方法」が判って、それを実行して死者も出なくなり、一件落着で幕を閉じるのですが、終わる前にちょっと… やっぱりこの手のご都合主義なのか、或いは設定なのか判りませんが ??? と感じられる所もいろいろあって、これが多くなると、「ストーリーの構成としては成り立たないんじゃない?」と感じられるのも事実。
そういった所をちょっと挙げてみました。
①見崎 鳴の左目は義眼ですが、「死者の色が見える」という。 これって超能力? いつも眼帯をしてわからなかったというけれど、合宿には死者が参加しているのがわかっていたという…。 最初から死者が判っていたなら、災いを止める方法が判った時に手の打ちようもあったと思うけど…
②死者がいなくなるとその記憶はクラスメートから消えるが、それ以外の関係者以外では完全には消えないとの事。 なんて微妙な設定 ^^;
③死の災いは市内に限られるという設定。 またこの情報もあやふやだというのに、車で市境の外に出たとたん安堵する事が当たり前のストーリー展開。 災いの呪いってそんなに限定的に効くのかな…。
④また、死者がいなくなると人の記憶だけではなく、文字や写真の記録媒体にも影響して改ざんがされるとの事。 災いを防ぐ方法が旧校舎に隠されており、見つけたそれには災いを防ぐ方法は残っていて、その年の死者の名前だけが判らないようになっていた。 う~ん^^; なんて微妙なんでしょう。
⑤極めつけは、この年の死者が実際に死んだ時のエピソードが伏線として語られていましたが、最終話では鳴は正にその死ぬ場面を実際に見ていたと… これって最初から死者が誰だか判っていたのでは???
{/netabare}
終わってみれば怖かったことは事実ですが、いろいろな所で ??? と思う事もあり、ちょっと残念…だったかな。
<<PeachFlyの「また観るかな~」判定>> : 2
0:途中で挫折、
1:もう観ない、
2:もしかしたらもう1回くらい観るかも、
3:たぶんもう1回は観るかな、
4:もう2~3回は観るつもり、
5:ベスト10に入る逸品!。きっとこの後何回も観ることでしょう^^