Yulily さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 2.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
越えてはいけない「一線」の、先のストーリー
普通の女子大学生の花はある日、ひとりのおとこに恋をする。
恋、思いもかけずに、突然湧き上がる感情..追いかける視線..側にいたい気持ちが溢れ..声を聴きたい...自分の胸の鼓動に気づく...
やがて、花とおとこは惹かれあい恋に落ちる。
そして花は知ることに..おとこは人間の姿をしているけれど違う生物...
オオカミの末裔(まつえい)「おおかみおとこ」だということを
越えてはいけない「一線」をそこに見たとき
恋という甘いものは
瞬く間に真逆の辛く苦しいものに見える...
おおかみおとこと人間という、2人の関係。
同じ土を踏みこの世界に生きながら別の世界に生き、背負う運命は異なるのです
故にこの一線は、運命を越えようとするもの...でしょうか
{netabare}
花はすべてを受け入れる心を持っていた...深く、大きな愛で包み込むのです。
迷いのない真っ直ぐな笑顔の花。偽りのない愛、2人を心から応援したいと思えた瞬間でした。
やがて2人は結ばれ、「おおかみこども」を授かります。
しかし思いがけぬことが突然起こり、母親、姉の雪、弟の雨、3人で生きていくことになります。
2人のおおかみこどもの子育てを通じて母親の花も成長する。凛として生きていく母親の強さをみてください!
どんな時も笑顔。優しさと強さのエネルギーを感じます。必ず自分の子供を守り抜くという思いが溢れていました!
{/netabare}
映像表現の美しさには知らず知らずに引き込まれ、雄大な風景に映し出される四季の多彩な表情。花々の繊細な描写であったり、風のそよぎや水のせせらぎに心が清やかになるようでした。
この風景の中で生きる親と子の生き方。それぞれの思いに心を揺さぶられます。
時に切なく、そして希望に溢れています。
雑誌で見た3人の笑顔の輝きに導かれて視聴しましたが、この作品を観て生きるということを深く考えさせられました。
感動出来る素敵な作品でした!