STONE さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ヘタレからヒーローへ
当初はコメディテイストのある「Xファイル」といった印象だった。
基本はシリアスで、ほどよいぐらいの笑いが散りばめてある感じで、割とバランスがいい印象。
予備知識が無くても楽しめるが、UFO、心霊、超能力、UMAなどのトンデモオカルト系の知識があると、より楽しめる。
まあ、それなりに楽しく、味があるが、その程度と思っていたが、終盤に至って尻上がりに面白さを見せる。結局、二転三転する展開を見せたうえに、見事に締めて終わった。
前半に描かれた数々が、終盤においては伏線として意味を持つことになっており、なかなか良くできた作品だった。
キャラに関してはそれぞれに味がある。
人物の絵が全体的に冷たい感じで、絵だけ見ると生気がない印象だが、実際に動くとキャラ設定がいいこともあって皆活き活きとしている。特に終盤の怒濤の展開に至るまではキャラで持っている作品という印象だった。
主役の一人である文明が序盤こそ、相当のヘタレ振りを見せるが、次第に男をあげ、最後に見事なまでのカッコ良さを見せる。結局、通してみると、これは文明の成長物語であった。
タイムトラベルものであったが、細かく見るとタイムパラドックスが生じている。まあタイムトラベルものはそこをつっこむのも一種の楽しみであるから。
細かい部分ではあるが、終始長野県長野市松代が舞台であるが、ここは観光地としても有名な場所であり、風光明媚な部分が作画にも現れていて、なかなか良かった。
あと1999年が舞台ということで、次回予告でキャストが1999年のJ-POPのヒット曲を歌うといった遊びも面白かった。