sekimayori さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
みなみけのリビングでぼくと握手!【86点】
南家の三姉妹と友人たちがお送りする、なんてことはない日常系コメディ。
ゆるさとギャグとほのかなラブコメの波動とがバランスよく配合され、たぶん日常系入門に最適。
■おふざけ
{netabare}
諸君 私はみなみけが好きだ
諸君 私はみなみけが好きだ
諸君 私はみなみけが大好きだ
夏奈が好きだ
千秋が好きだ
春香が好きだ
藤岡が好きだ
マコちゃんが好きだ
内田と吉野が好きだ
アツコとマキが好きだ
冬馬と兄たちが好きだ
保坂と速水が好きだ
リビングで キッチンで
教室で 体育館で
帰り道で スーパーで
砂浜で 街中で
こたつ中で TVの中で
そのサザエさん時空で行われるありとあらゆるアホな行動が大好きだ
まなじりを決した千秋のふじおかが罵詈雑言とともに夏奈を吹き飛ばすのが好きだ
空中高く放り上げられた一人と一匹がそのままアイキャッチに繋がった時など心がおどる
春香の誇る無自覚の色気がマコちゃんを戦慄させるのが好きだ
玩具にしようとバカ二人組に生み出された女装男子を面前での着替えでなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった
バカ日本代表級の頭脳をそなえた夏奈の盲動が藤岡の好意を蹂躙するのが好きだ
勝ち誇った次女が既に軸足の折れたイケメンを何度も何度も(精神的に)刺突している様など感動すら覚える
先生と二宮君がドラマゲーム問わずお茶の間を凍り付かせていく様などはもうたまらない
浮浪する二宮君が先生とともにブレーキをきしらせる車にお約束で薙ぎ倒されるのも最高だ
姉妹のおやつへの飽くなき執念をストファイマリオバイオのパクリゲーで平常心ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える
冬馬に兄たちの尊厳が滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだった妹に軽んじられ邪険にされる様はとてもとても悲しいものだ
保坂のキモチワルさに押し潰されて屈服させられるのが好きだ
小野Dの大仰な演技に爆笑し害虫の様に地べたを転げ回るのは屈辱の極みだ
諸君 私はみなみけの日常を永遠の様な日常を望んでいる
諸君 私にここまで付き合ってくれたあにこれユーザー諸君
君達は一体何を望んでいる?
更なるみなみけを望むか?
変わることのない天国の様な平穏を望むか?
気持ち悪さの限りを尽くし妄想世界の母性を求める嵐の様な男を望むか?
『みなみけ! みなみけ! みなみけ!』
よろしい ならば「おかわり」だ
カッとなってやった、反省は(ry。
あにこれの方にこのネタが通じるのか、若干不安。
なお、「おかわり」を観て失ったものについて、当方は一切の責任を負いません。{/netabare}
■一応ちょっとまじめな感想
{netabare}
お笑いとか全く詳しくないので、ギャグの面白さとか、よくわかんないんですけれども。
視聴者目線によく配慮して作られてるから安定して面白いのかな、とは思います。
例えば、「この物語は……過度な期待はしないでください」というアバンの千秋のナレーション。
視聴者としては、押すなよ絶対に押すなよ!な心理で期待しちゃう一方、それが裏切られても作品側からは予防線張られてるので誰のせいにもできないんですよね。
結果、微妙な緊張感が生まれて、その後のかわいさとシュールな笑いが刺さる刺さる。
例えば、兄弟姉妹関係を縦軸に、学年を横軸に据えた、幅広いキャラ配置。
どの関係でも、(ゆるい空気を壊さない程度のゆるーい)ボケ/(さらにゆるーい)つっこみや、加害者/被害者の関係が成り立ちつつ、キャラの個性は被らないし。
これだけキャラを散らされると必ず一人や二人、お気に入りができるし。
また、どのまとまりにも異性が顔を出して、ラブコメ系とか性差とかのネタをどっからでも放り込んできます。
例えば、基本のゆるボケ連発からの、緩急の付け方。
ゆるさかなぐり捨てて積極的に笑いを取りに来るキモチワ類ホサ科とか、千秋関連のノスタルジーそそる話とか、「天丼ここに極まれり」な先生と二宮君とか。
それらを絶妙なタイミングで入れてきます。
視聴者自身が「飽き」を楽しむ感すらある日常系において、「本気で飽きる」ことの無いように工夫が凝らされていて、お手本のような出来とも言えるとか言えないとか。
あと例えば、夏奈の泣き顔がかわいくていじめたくな(ry
だらだら春香姉さまの色気もすばらs……ゲフンゲフン
千秋は微ジト目と頭のホイップがかわいいよね、藤岡くん場所換わろうぜ。
とにかく、ずっと観ていたくなる、日曜午後のリビングのような居心地の良さ。
裸足で駆けてくおばさんとかポンポコリンおかっぱの代わりにずっと流そうぜ(中毒者)
{/netabare}
【個人的指標】 86点
(2015.5.18)