29号 さんの感想・評価
3.6
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ダイヤモンドの原石かと思ったら炭だった…
全12話。
P.A.WORKS制作。
原作は同名の小説で全6巻。
角川文庫創刊65周年記念作品のようです。
熊野古道にある玉倉神社にひっそりと暮している中学3年生鈴原泉水子。引っ込み思案の生活で外の世界を全く知らずに生活してきた。
普通の女の子になりたいと願う少女とそれを取り巻く人達のお話。
私はどうも好きになれずに2話で視聴が止まっていました。
1,2,3話は説明不足過ぎるプロローグって感じで本題は4話以降だと思います。何とか4話までたどり着ければ最後まで視聴出来ると思いますよ。私は4話までたどり着くのに1年ほどかかりましたw
作品全体を通して視聴者の置いてけぼり感は否めません。
作画は安定のP.A.WORKS流石のお仕事です。
{netabare}
作品全体を通して言える事ですが、説明不足感が半端ないです。最初は後々の展開に左右する事なので省略したのかと思いきやいつの間にか終わっていたり…当然の共通理解になっていたり。
登場人物を掘り下げた話もないので伏線未回収が続出。
また、山伏とか戸隠とか修験道に関する言葉もよく出て来るので知らない人はさらに意味不明な話だと感じると思います。
RDG絶滅危惧種、人的世界遺産などの世界観や発想は凄く面白いですが、それを正面からぶっ壊すストーリーの失踪感が全てをダメにしています。
2クールにするには尺が余り、1クールなら尺が足りずって感じで本当に中途半端な作品になってます。
本当にもったいない作品ですね。
泉水子と深行の話と割り切って見れば抵抗はないと思いますが、作品全体の流れや、テンポを重視される方はあまりオススメ出来ない作品かもしれません。
{/netabare}
小説を読めば少しは印象が変わるんですかね?
ダイヤモンドの原石かと思いきや、ただの炭だった…そんな感じです。